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帰り道

というわけで僕のスマホに付けられた本のキーホルダーが揺れている。

あれから電車に乗りしばらく経った。

「楽しかったね」

「そうだね」

素直に同意する。正直遊園地では楽しめるか不安だったがいつの間にか楽しむことができていた。

こんぴらさんも階段はしんどかったがそれに見合うだけの景色を拝むことが出来た。

「それは連れてきたかいがあったね。帰ってからは勉強だね」

・・・・・・・・・そうだった。すっかり忘れていた。

そういえばこれはリフレッシュ目的で来てたんだった。

「あの・・・・・・お手柔らかにお願いします」

「やっぱり一日丸々潰したからその埋め合わせをしないといけないと思うんだよね。正直、来る前にした量じゃ全然足りない」

・・・・・・終わった。まさに天国から地獄だ。

「冗談だよ。というかそんなに余裕がないならリフレッシュなんて提案しないし」

冗談上手いな。声の感情から全く気がつけなかった。

そういえば朝も声の感情では嘘だと判別できなかった。まあ、朝のは一応嘘ではなく紛らわしい言い方をしていただけなのだが・・・・・・

「それもそうか」

リフレッシュする余裕がないのならそもそも行かないよな。

「でも、帰ってからそれなりには勉強するよ」

なんだろう、さっき地獄になる覚悟をし始めていたから全然良く思える。



昼過ぎ頃、最寄りの駅にまで帰ってきた。

「帰ってきたね~」

凛花がそう言いながら背伸びをする。

「どこかで食べてから帰る?」

「そうだね。おすすめの店とかある?」

「適当に目に入った店で良いんじゃない」

僚太はあまり外出をしないため自分の住んでいる地域の店さえ知らないのだ。

「それじゃあ、腕組も」

そう言いながら既に僕の右腕をしっかり掴んでいる。

強制のようだ。まあ、今日はまだデートということになっているため何も文句は言えない。

普通のデートで腕を組むのかどうかは分からないがイメージ的にはそうなのでこれもデートの一貫ということにしておこう。

「そういえばこんぴらさんでのお願い事やっぱり教えてくれないの?」

このタイミングで掘り返されるのか?

まあ、部分的なら良いか。

「昔の知り合いに会えるように・・・・・・」

「ふ~ん。それがキスした子なのかな~?」

何でそんな的確に当てられるんだ?どこからどうやって繋げた?

「まあ、いっか。教えてくれた代わりに私のも・・・・・・・・・教えてあげない」

一回長いためが入った時点で何となく予想出来たよ。

というか僕関連って教えてもらった気がするのでそれ以上聞くのは怖い。

「あ、あの店良いんじゃない?」

突然凛花がある店に指を指しながらそう言った。

その店とは、焼肉店だった。

やっと旅行が終わりました。

次は期末テストですね。

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