こんぴらさん
すみません。こんぴらさんは私自身行ったことがない場所のためネットの情報を頼りに書きました。
違和感があれば感想で伝えていただけるとありがたいです。
階段を少し上ると石畳の平坦な道になる。
両側にはお店が立ち並んでいることから普段の人通りが多いことがわかる。
その後階段を少し登り平坦になるという道が続く。
しかし、周りにある店を見ながら上ることが出来たためそこまで苦ではない。
「問題。ダ~ダン!ここの階段は何段あるでしょう?」
急にクイズが出されるのは良いとして、チクタクチクタクと答えを急かしてくるため考えることに集中できない。
「・・・・・・500段くらい?」
今丁度100段目と書かれた物が階段の隅にあったため体力的にそれぐらいが良いなと思いそう答える。
「残念。正解は・・・・・・1368段でした」
せ、千?それ、上りきれるのか?
「でも、今日は奥社まで行かないから785段だね」
なんだろう、急に少なくなったからか余裕そうに感じてしまう。
・・・・・・待てよ?
「今日は?」
「うん。機会があったらまた今度行こ」
良かった。明日一番上まで上ってから帰るのかと考えてしまったが、流石にそれはなかったようだ。
◆
そこからしばらく時々会話をしながらも階段を上っていった。
そして見えてきたのは大きな門。
二層入母屋造り瓦葺きといわれるらしい(凛花がスマホで調べた)
そして、これが境内への入り口だという。
門の前で立ち止まり振り替える凛花に僕も倣う。
何段も階段を上ってきたお陰で結構高い位置まで来ており遠くに見える街や山がそれを感じさせてくれた。
夕暮れもあいまってとても綺麗な景色だった。
「こういう景色良いよね」
「確かに」
素直に賛同し、スマホで一枚写真を撮る。
こういう事をするのは柄ではないが、自分だけでは来ないであろう場所のため記念に撮っておこうと考えたのだ。
「あ、写真撮ったの?見せて見せて」
まるでおもちゃを前にした子供のようにねだってくる凛花にスマホの画面を見せる。
若干の逆光ではあったがそれが逆に雰囲気を出しており良い感じに撮れていると思う。
素人目ではあるが。
「僚太くん、写真撮るの上手かったんだね」
「たまたまだよ」
「じゃあ、私のこと撮ってみて」
そう言い少し離れてポージングする凛花に少しため息を吐くが、そこで良いことを思い付いた。
密かに動画にし撮り始める。
「あれ?まだ?」
凛花が声を掛けてきたためそこで一旦止め、
「ごめんごめん、そろそろ撮るよ」
言葉の通り次はちゃんと写真を撮った。
やはり、逆光のためギリギリ人が判別できる程度ではあったが良い雰囲気は相変わらずあった。
「撮ったよ」
「どんな感じ?」
駆け寄ってくる凛花に後で撮った写真の方を見せる。
「やっぱり上手じゃん」
「そう?」
「うん。それじゃあ先に進も!」
動画の方は後でコネイトで送っておこう。
門の手前で振り向くと本当に逆光なのかは分かりません。
もし、違っていたらごめんなさい。