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旅行最終日

その後は特に何事もなく、翌日を迎えた。

朝起きて凛花はすぐに熱をはかり、がっかりしていた。

「今日も甘やかしてもらうチャンスだったのに」

「昨日の夕方から熱はなかったでしょ」

風邪で学校を1日休んだら次の日も休めないかと考えるのと一緒だろうか。

端から見ると分かりきったことであるため、何をしているんだろうという気持ちになる。

「なら、延長で甘やかしてくれる?」

「くれません」

外で甘やかすのは周りから変な目で見られそうなため御免である。

更に、甘やかしていたらいたずら心が重なり、自分にも被弾する恐れがあることを昨日学んでいた。

「ケチ」

何でそうなった?

「そういわれる筋合いはないでしょ」

実際、凛花と過ごし始めてから財布の中の減りが速くなっている。

別にそれを嫌だとは思っていないが、それでケチと言われたくはなかった。

「病み上がりの女の子のお願いを聞いてくれないじゃん」

お金の方のケチではなかったようだ。

そうなってくると反論出来ない。

「周りに人がいないときだけね」

結果、条件をつけることにした。

「やった」

凛花はすごく喜んでいたのでこれで良しとしよう。



先日立てた予定通り、今日はホテルから駅に向かう道中で寄り道をしていく形となる。

家に夕方辺りで帰りたいため遅くても昼ごろにはこちらを出発したい。

しかし、駅からホテルはそこまで遠くないため、時間はたっぷりとあった。


「なんか、知らない街を歩くのってワクワクするよね」

「そう?道間違えないかとか不安になるでしょ」

凛花は辺りを見渡しながら、僕はスマホの地図を見ながら歩いている。

「道間違って迷子になったらその時に地図を見れば大丈夫だって。多分」

多分って・・・・・・怪しいな。

「もしかして、それで迷子になったことある?」

「あるからこそ今があるんだよ」

地図を見ずにワクワクしながら歩いているためその事から学んでいないことがうかがえた。

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