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好き嫌い

投稿が久しぶりになりすみません。

実はこの前に1話書いていたのですが、あまりにも政権批判をズバズバ書いており、不快な思いをされる方がいるかもしれないと、投稿を控えさせていただきました。

その批判の対象が他の物にいってしまっていることはご容赦ください。

「そろそろお腹すかない?」

「じゃあ、準備するよ」

凛花が夕食を食べたいと言っているのだろうということを察し、早速準備に取りかかる。

先程とは味が違う雑炊。

しかし、当然ながら作り方は同じなわけで、何事もなく出来た。


「あ、昼とは違う味だ」

そういえば、凛花には味までは見せていなかったかもしれない。

「同じものよりは違うものが良いでしょ?その分、嫌いなものを引き当てる可能性もあるけど」

そんなことを言いつつ、凛花にほとんど好き嫌いが無いことは知っている。

結構長い間、同じ家で過ごしていたのに、そういった場面はほとんど見ていない。

「嫌いなものだったとしてもさ、それを克服できるチャンスだって思えるよ」

何か、まさに嫌いなものが入ってそうな返事に気をつかわせてしまったかと思う。

「これには入ってないけどね」

紛らわしい言い方をしないでほしい。

「それで、ちゃんと克服出来たの?」

好き嫌いが多い僕としてはそれが気になった。

もし、克服出来るのならば食べたいものを自由に食べられる。

例えば、ネギは宿敵と言ってもいい。

弁当、惣菜、ラーメンどこにでも出現する。

ネギが嫌いな僕にとって、ネギのかかったそれらはネギを避けて食べるか食べないかの二択となる。

何より悪質な点は、ネギだけ取り分けることの難しさにある。

取り分けることが出来るのなら、いくらでもお母さんかお父さんに押し付けるのだが、小さかったり、紛れていたり、取り分けにくい要素しかない。

もし、全てを取り除こうとすれば、ご飯の粒を1粒ずつ別の皿に移していくような根気のいる作業となるだろう。

そこまでして食べたいものが人に存在するのだろうか。

そんなものは滅多にないだろう。


それでも、食べたかったという思いは残るわけで、真っ先に克服したい食べ物である。

「正直に言うと・・・・・・克服出来たのはない」

異様な溜めがあったため、そこで何となく察したが、やはり近道はないということだろうか。

「はあ、味覚が変わるのを待つしかないのか」

以外とショックを受けてたりする。

ただでさえ、ゲームや読書を中断して食べなければならないため、面倒だと思ってしまうことだあるのだ。

それに嫌いなものが入っていたりすると、気分がものすごく落ちてしまうだろう。

「大人になったら味覚が変わるって聞くけど、本当なのかな?」

「変わるらしいよ。お父さんは昔、僕と同じくらい好き嫌いがあったって聞いたことがあるし」

「その遺伝かもね。僚太の好き嫌い」

それは否定できない。

願わくば味覚が変わるのも遺伝してほしいものである。

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