表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
179/197

最強の言い訳

ガリボリとちょっと前に流行っていたASMRのような音を聞きながら、そういえば最近になって見なくなったなとも思う。

現在流行っているのか、定かではない。


そんなことを考えていたため一時高まりを見せていた心臓も落ち着いてきている。

「次はのど飴ちょうだい」

次々とお題が出てくる。

そして、先程と同じようなことをしないといけないということを瞬時に理解した。

先程の氷とは違いのど飴には個包装があるため手を洗う必要がない。

そのため先程のように手を洗いながら落ち着くことは出来ない。

かといって先程経験しているのだから大丈夫だろう。

そう思いながら個包装の上の部分を完全に開ける。

「いくよ・・・・・・」

飴は個包装にくっついており素直に出ない時がある。

今回はそんなことはなく素直に出てきてくれたため個包装から半分を出し、凛花の口元に持っていき噛んでもらう。

そうして個包装の両端を持った上で凛花に引っ張ってもらう。

こんなことをしなくても取り出せたのだが、先程の氷の時に喉に一直線に落ちていかないか心配になったためこのようにした。

だからか、

「過保護だなぁ~」

と、頬を片方膨らませながら言われてしまった。

「過保護じゃないって。それに甘やかして欲しいんでしょ?」

先程最強の言い訳をゲットしていたのだ。

「そうだった。じゃあ、飴を舐め終わったらお昼ごはん食べたい」

そういえば、さっきお湯を沸かしてたな。

多分終わってるだろうから、飴を舐め終わってからならもう一度温め直した方が良いかな。

そんなことを考え立ち上がる。

「舐め終わりそうになったら声かけて」

「分かった」



声がかかったためお昼ごはんの用意を始める。

お湯を温め直し、雑炊のカップの半分を開け、カップ麺の要領でお湯を入れる。

カップ麺の要領だったからこそ迷わずにできた。

そして、僕の昼食も雑炊だ。

凛花に何も相談せずに買ってきたのに隣で違うものを食べるのは違うと思ったからである。

後、凛花だったら僕と同じものを食べたいと言うのかなと勝手に想像した。

別に思い上がっている訳ではない、と思う。

これはあくまでこれまでの傾向を見ての判断である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ