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太陽公園 2

「あ、これ教科書で見たことあるね」

建物がありその建物の中に入ると、そこには何体もの像が立ち並んでいた。

「これって兵馬俑って言うんだね。知らなかった」

教科書で写真は見た覚えがあったが、名前までは覚えていなかった。

「ちなみにこれがどんなものかは覚えてる?」

凛花が僕を試すように聞いてくる。

「全く」

名前すら覚えていないのに覚えているはずもない。

「実は私もあまり知らない」

珍しいこともあるものだ。

確かにテストに出たことは無かった気がする。

いつ習ったかも定かではないため中学の時だったら凛花の学校ではテストに出ていたかもしれない。

いや、凛花が覚えていないということは出ていないのではないだろうか。



先ほどは名前だけを見て素通りした説明のプレートのところまで戻っていた。

「へぇ~、これって亡くなった人の代わりに埋葬した人形なんだ」

「そもそも、中国のだったんだ」

「あれ?そこから?」

どうやら、これが中国のものだということは常識なのかもしれない。

「うん」

開き直ることにした。

それに凛花は笑うと、

「なんか遠足に来たのに学んでる気分だね」

と言い、そう思わないかと聞いてくる。

「これが県内で日帰りだったらそう、思えるかも。どちらかというと修学旅行じゃない?」

「2人で修学旅行?」

「それを言うなら遠足もでしょ」

こんな会話をしながら石のエリアを回っていったのだった。



それから1時くらいまでの間石のエリアをがっつり回った。

12時を過ぎたのは当然気がついていたが、食事は城のエリアにあるレストランにしようと決めていたのだ。

そのレストランは昨日の姫路城と同じように白い城の麓にある。

姫路城のように白いが、姫路城を模しているようには思えない。

形が違うのだ。

日本人が一般的に思い浮かべる城とは違うと思う。

城というよりも小説にしか出てこないような位の高い貴族の屋敷というイメージの方が近いように感じる。

「確か、このお城の元は姫路城と姉妹城だって聞いたことあるよ」

そういえば、姫路城に姉妹城があるというのを聞いたことがあるような、ないような・・・・・・

曖昧でしかないが言われてみればそんなことも教科書に書いてあったような気がしなくもない。

「よく、覚えてるね」

「やった、褒めてもらえた。それじゃあレストラン行こう」

「うん」

たった一言で凄く喜ぶ凛花に驚きながらもついていくのだった。

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