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ホテルでの朝 2

すみません。下痢で集中できなかったため少なめです。

「ただいま~。買ってきたよ~」

凛花はルンルンで帰ってきた。

ここがホテルでなかったのなら今すぐにでもスキップしそうなほどに。

いや、よく見るとうっすらしてた。

「はい、塩むすびとツナマヨおにぎり」

「え?」

「ツナマヨおにぎり好きでしょ?」

何故、把握されているんだ。

確かに、ツナマヨは塩おにぎりの次に好きであるが、凛花に頼んだのは塩おにぎり。

その他に好きな具を聞かれたことはない。

「何で知ってるの?」

とりあえず情報源を聞き出すことにした。

一番可能性があるのはお母さん経由であるが、わざわざ好きにおにぎりの具なんて聞かない気がする。


「だって学校で食べてた日があったでしょ?」

言われてみれば、確かに1度そんなことがあった。

家に弁当を忘れて学校に行く途中にコンビニにより、おにぎりを買ったのだ。

当然、お母さんからはこってり怒られたわけだが、確かにその時も塩むすびにツナマヨおにぎりだった気がする。

男子高校生の昼食にしては少ないと思うかもしれないが、その日僕は財布を持っていなかったためお母さんが払うことになったのだ。

弁当を忘れたという負い目がある以上、それ以上個数を増やそうとは思えなかった。


しかし、それは凛花が告白してくるよりもずっと前。

学校に弁当を持っていく習慣がまだ身に付いていない頃だったから入学したばかりの頃のはずだ。

「何でそんなこと覚えてたの?」

僕自身ですらそれ以降弁当を忘れることはなかったので忘れかけていたのだ。

それを凛花が覚えているのは不思議だった。

それにおにぎりの具まで覚えていたようだし。

「ふふん、すごいでしょ?」

どうやら教えてくれる気はないらしい。

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