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ホテルでの朝

気がついたら朝になっていた。

不思議な夢を見た気はするが内容は覚えていない。

モヤモヤするが、既に凛花が起きており準備を着々と進めているのが音で分かったため夢について考えるのはやめて僕も準備をすべく上半身を起こしたのだった。


「おはよう」

僕が動いた音で起きたのを気づいたのか凛花が洗面所から出てきた。

「おはよう」

そう挨拶を返しながら目を擦る。

そして、改めて凛花を見ると、パジャマからは着替えており、準備もそれなりに終わっているように見えた。

「ちょっとコンビニ行ってくるけど、朝ごはん何が良い?」

凛花が早かったのはホテル内にあるコンビニで朝ごはんを調達するつもりだったようだ。

昨日は僕がトイレに籠っていたのもあり、時間的にも、精神的にも朝食を食べれる状況ではなかった。

そうならないように今日は凛花が早く起きたのだろう。

いや、今日はではなく今日もの方が正しいのかもしれない。

ほとんどの場合、というか昨日以外僕の方が早く起きたことなんてないし。

「おにぎりかな」

「具は?」

「塩で良い」

「了解。行ってきます」

「いってらっしゃい」

こんなやり取りをした後、凛花は部屋を出ていった。


朝食は別にご飯でもパンでも良いのだが、食べやすいものが良かった。

パンにするとコンビニで何が売っているか分からない。

その点、塩おにぎりを置いていないコンビニはないだろう。



凛花のいない内に着替えは済ませ、財布とスマホをポケットに入れる。

そうすれば僚太の準備はほとんど完璧だった。

後は、朝食を食べて歯磨きをするのみ。

つまり、凛花が帰ってくるまでは暇であるということである。

そうなると決まってやるのはパズレンである。

最近はログイン程度しかしないいわゆるログイン勢のようなものになりかけているが、それは避けたい。

理由はスマホゲームの本質にある。

1つ目は最新の高難易度に追い付けなくなる。

まあ、それは結局ガチャで良いキャラが手に入らなければいずれそうなる。

問題は2つ目でガチャを回せる回数が減るというもの。

ゲーム機でやるゲームとスマホのゲームとの違いはそこにあるだろう。

一部例外はあるだろうが、今それは関係ない。

スマホゲームをしている人の大半はガチャ目当てだろうと僚太は考える。

ようは無料の宝くじを買うようなもの。

それの対価も当然お金ではなくゲーム内のキャラになるわけだが。

それでも、宝くじとやっていることは何ら変わりないのだ。

と、僚太は考える。

そう考えているがためにガチャを引くためにゲーム内コンテンツを消費していくのだった。

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