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明日の計画

姫路城を出たのは15時過ぎ。


「この後、どうする?」

凛花がそう聞いてくるが、姫路城以外の観光地を知らなかったため困る。

「・・・・・・適当に歩く?」

「そうしよっか」



その後、色々と歩き回り、夕食も近くにあったレストランで定食を食べ、ホテルに帰ってきた。

道中の記憶はあまりない。

頭の片隅に凛花=りんちゃんが染み付いており、どうしても考えてしまうのだ。

それだけなら、まだ満潮程度なのだが、その凛花が隣を歩いているのだ。

そのため堤防に強力な波が打ち付けてくる。

それも何度もだ。


それに耐えることに集中していたためほとんど内容は覚えていないのである。

そもそも、目的がなかったのもあるかもしれない。

姫路城という目的があったから途中落ち着くことができたのかもしれないと今更ながらに思う。

そんなことを考えているが、ホテルに帰ってきてもやらなければならないことがある。

そう、明日の計画をたてなければいけないのだ。


凛花は真剣にスマホをスクロールしている。

そんな中、僕がゲームしたり、読書したり、休んだりするのはさすがに申し訳ないため、僕もスマホで検索している。

「ここ、どう?」

凛花がスマホの画面を見せてくる。

「太陽公園?」

「うん、世界遺産のレプリカとかトリックアートとかあるんだって」

そう言われ自分でも検索してみる。

「・・・・・・・・・姫路じゃん」

太陽公園の場所は姫路市であった。

なんなら今日行くことも可能であったのだ。

無駄にした感はぬぐえない。

「しょうがないでしょ、知らなかったんだし」

それもそうだし、凛花に文句を言うのはお門違いだ。

凛花だって好きで計画なしで旅行に来たわけではない。

「そうだね。

太陽公園の後はどうする?所要時間は3時間程度らしいけど」

今日の反省を生かし、その後の目的も決めておく方向に持っていく。

「計画を詰めすぎると楽しめなくなるし、これで良くない?」

どうやら失敗したらしい。

明日の事は明日の自分に任せよう。

僚太はそう思い、明日の自分に丸投げしたのだった。

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