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新幹線

※おそらく場所がある程度分かっていると思いますが、電車や新幹線の時間までは調べていませんのでご了承ください。

それから、ちょっと短くなっちゃいました。

さて、電車に乗ったは良いもののこれから長時間の移動となる。

おそらく向こうに着く頃には夕方になっているだろう。

そうなると、途中で新幹線に乗り換える時があるためそのときに新幹線内で食べることになるだろう。


そういえば、駅に着いてからは手に多少の痛みは残っているものの解放されている。

なんで、そんなに握力が強いんだという話ではあるが、彼女が演奏する楽器の中にはそれくらい握力のいる楽器があるのかもしれないと強制的に自分を納得させていた。



新幹線に乗り換える前に駅弁を選んでいた。

「駅弁っておにぎりとか手でつまんでもあまり汚れにくいものの詰め合わせだと思ってた」

それが、駅弁売場を見た凛花の感想だった。

僕的にはご飯がおにぎりになっている時点で弁当と言えるのか分からないのだが、確かにその方が気軽に食べられそうである。

「新幹線にはテーブルがあるらしいよ」

実を言うと新幹線に乗った記憶は一度もない。

もしかすると乗ったことはあるのかもしれないが、あるとしてもとても小さい頃だろう。


「僚太はどれにするの?」

それを聞くということはつまりそういうことだろう。

ただ、いつも合わせられるのも何か違う気がしたので、こちらから仕掛けてみることにした。

「先に選んで良いよ」

それから数分の間、沈黙の中で様子を見合う時間が続いたが、凛花は諦めたようで、どこにでもありそうな唐揚げ弁当にしていた。

それを見て僕もその唐揚げ弁当を手に取る。


結局同じなのだが、合わせられるのと合わせにいくのでは感覚的な違いがあるのだ。

それから凛花にいつも合わせられる気持ちを分かってもらいたいというのもある。


「気が合うね」

・・・・・・一瞬で同じものにした意味がなくなったように感じた。

しかし、他に特別食べたいものもなかったためそのままそれを食べることにしたのだった。



駅弁選びに少し時間をかけすぎたのか乗り換えが結構ギリギリになってしまっていたが、無事に新幹線に乗ることに成功した。

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