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こう見えて・・・・・・

「そういえば加奈さんはどこに住んでるんですか?」

凛花が帰ってきて昼食をとり始めていた。

「うん?松山だよ」

知らなかったっけという感じでそう答える加奈姉。


「結構近くに住んでるんですね」

「そうだよ。でも、お母さんが忙しくて中々こっちに来れないんだよね。まあ、私一人で来ても良いんだけどお金がもったいないでしょ?」

すごく残念そうに言う加奈姉。

わざとらしいと言えばわざとらしいリアクションだ。


「でも、これからは本当に遠慮した方が良さそうだね」

「あの、勘違いしないでくれるかな?」

会話に参加するつもりはなかったがどうしても勘違いは解いておきたかった。

そういう勘違いが積み重なり外堀が埋められる可能性もある。

「別に恥ずかしがらないでも良いのに」

「だから!」

「はいは~い、信じてあげますよ~」

絶対信じてないというよりからかわれている。

それに気づいたためこれ以上は何も言わなかった。



それからは加奈姉の進路の話へとなった。

「将来は弁護士なんですね」

「加奈姉のイメージとはかけ離れているけどね」

加奈姉は弁護士を目指して勉強をしている。

進学する大学も詳しくは覚えていないが、結構賢いところのはずだ。

「そこ、聞こえてますよぉ~」

こんな緩い感じだが、本当に勉強は出来るのだ。

「実は今・・・・・・・・・」

凛花が加奈姉が弁護士を目指していると言ったことに対してお願いをしたのは、勉強のことだった。

どんな勉強方法なのか気になったようで明日教えてほしいという内容だった。


僕的にはこれで帰ってそれから二人でやってもらえるとありがたかったのだが、

「良いよ。それじゃあ明日、僚太にもついでに教えてあげよう」

「ありがとうございます」

「え、遠慮しとく」

「決まりだね」

あれ?完全無視された?

「僕の意見は?」

「美奈子さんから言われてるからね。来年から来れるか分からないし今の内に教えておいて欲しいって」

いつの間に?



食べ終わってからも買い物は長い間続いた。

正確には僚太には興味がなかったため長く感じたのだ。

長かったことに変わりはないが、それはこの際、僚太にはどうでも良いことだった。

それよりも長い長い買い物から家に帰ってきて、家の安心感という偉大さに疲れからか眠気に襲われていてそれどころではない。

その眠気に逆らわずにすぐに部屋に行きベッドで寝たのだった。

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