2.印刷まで
次の写真は手作り製本を作った際の組版や用紙の種類をまとめたものと、本文部分を印刷したものですね。
このデータは実際に製本した本の最後のページに記載するためにまとめたものです。
今見ると、結構記載漏れしているデータも多いですが、こういうのを印刷しておけば、次に作る時にわかりやすいかと考えまとめたんですね。
(ただ、作った後で行数とか余白とかをもう少し変えた方が良いなと感じましたが……)
大前提として、自分は書くときには主にワープロソフトの一太郎を使っていますので、これらの数値も一太郎を使って作製する時のためのもの、本文用紙のサイズはB5です。
本文に使用した用紙は定番の淡クリームキンマリ、手に入れやすさと金額のバランスで考えると淡クリームキンマリ一択となります。個人的な好みから言えば、もう少しざらざらした紙が好みなんですが、それを安く大量に手に入れるのは難しいので。
淡クリームキンマリも厚みの違いで種類がありますが、自分が使用したのはアマゾンで72.5kgと表示されていた分です。捲りやすさと裏写りのバランスから、自分にとって使いやすいのがこの厚みでした。
(72.5kgという数値は『坪量』です。へぇー、『坪量』。自分は『坪量』という言葉をこの時初めて知りました)
なぜ、サイズはB5なのか?と言えば、自分にとって手に取って読みやすいサイズがB5だから。約34万字の分量を二段組みで組版し、約350ページになりました。
このページ数だと、製本したとき想像してた以上に重かったので、次に作るならサイズをA5で作るかもしれません。
(本当はA5よりもB6がいいんですが、なんだかB6サイズの用紙が手に入れにくいので)
見返し用紙や遊び紙、あと扉ページなんかは別の用紙を使っています。それらの用紙は近所の文房具屋さんで実際に紙を触ってみて良さそうだと思ったものに決めました。
印刷はプリンターで両面印刷するだけですが、これがなかなか大変でした。
設定に問題があったのかもしれませんが、昼前から印刷し始めて終わったのが夜中。十二時間近くかかりました。
その間、紙の補給をしたり、印刷が終わった分を避けたり、それになんかプリンターから変な音がしたり。
で、念のためと思って印刷が終わった用紙をチェックをしてみれば、やはり印刷ミスがありました。枚数が多いせいでしょう、なにかの拍子で擦れてしまっています。
幸い、一ページだけだったので再印刷はすぐに済みました。ただ、やはりチェックは重要だなと改めて思いました。
次は印刷した用紙を本の形にまとめます。