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作者: 慾烈 砌縷-hiretsu shiguru-

卒業がもたらす無沙汰を恐れて、

中学生の卒業式に友達の多くとlineを交換して、67年がすぎた。


十数年前の送信に対する返事がいまだに来ない。

無沙汰は他にも有り、年月を経るごとにますます嵩む。


オキシトシン(がこの繋がりによって出るのか、自分は知らないが)、繋がりを感じる事によって得られる充実感は若い内だけだった。

今、画面に並んだ僚友の名前は、悲哀と郷愁を与えるだけの一種の墓地の様だ。


繋がりで得られた幸福感は、しっかりと作用しないぐらいに薄まってしまった。

代わりに今、自分の中を鮮烈に刺激するのは、杞憂と思われる漠然たる煩いと悪戯に続く虚無感。


俺も、無沙汰の一人になるのだろうか。


告別を残した、数日後。

返信を見ずに、情報を消した。

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