ライトノベルの新人賞
電撃文庫小説大賞
MF文庫Jライトノベル新人賞
GA文庫大賞
ファンタジア大賞
スニーカー大賞
小学館ライトノベル大賞
講談社ラノベ文庫新人賞
集英社ライトノベル新人賞
・・・はい。ここらへんがラノベ新人賞のメジャーどころでしょうか。角川系列の多さにビビります。
他にもHJやファミ通などがありますし、「なろう」と提携しているネット小説大賞なんかも。まあ、とにかくいっぱいあります。
そうしてその数多の新人賞のトップに位置するのが、電撃文庫小説大賞です。
何をもってかといえば、それは受賞作の上手さや面白さはとりあえず無視して、単純に数です。最も多くの応募総数を持っている、という一点でここではトップ扱いしたいと思います。
今期だと電撃は4355作品の応募がありました。2番手となったMF文庫は1913作品です。ダブルスコアですね。この電撃の突出ぶりは、もう10年ほど変わっていません。
雑な考えではありますが、これだけの差が出てしまえば、競争率も高くなり、自然と受賞作の質は良くなるでしょう。
とはいっても、電撃大賞の応募総数は2013年の6554作品から減少傾向が続き、今期の数字はここ10年で最も低いものとなっています。これは他のレーベルの新人賞でもだいたい似たようなものかと思います。要因はいくつかあるのでしょうが、読者が「なろう」に流れている割合がそこそこ大きいと勝手に解釈しています。
新しい波に負けないぞ!ということかは分かりませんが、電撃文庫は新人賞作品の売り出しにかなり力を入れています。公式サイトに特設ページが作られているんですが、これがまあ相当凝ったものでね。
「あらすじ」と「キャラ紹介」、これはいい。かなりスタイリッシュな出来ですが、以前からあるものです。「応援コミックス」という4ページのダイジェスト漫画・・・いやあ、手間かけますねぇ。そして「スペシャルPV」です。ストップムービーではありますが有名声優さんを起用した2分ほどの動画。ここまでしなきゃダメなの?って感じで困惑するほどです。
最後に試し読み。なんだかんだで小説なんだからコイツが肝よ。
はい、50ページも読ませてくれるってことで。あの、それだけ読んだら大体は割れますよ?いいんですか?
ということで大賞、金賞、銀賞、銀賞の4作品読ませていただきました。
言いづらいのですが、続きが気になった作品はありませんでした。ゼロ。
そんなこんなで先月、電撃文庫から第27回の小説大賞の受賞作が4冊出版されました。
私は「試し読みに費やした時間を無駄にしたくない」という思いで、消去法で選んだ銀賞の『忘却の楽園1 アルセノン覚醒』を発売日に購入したのでした。