さよなら、幽霊(キミ)とバッドエンド
二人の出逢いと別れは、しとしとと降る雨とともに。
投稿日:2020年07月25日 21時07分
しとしとと降る雨の日。少しずつ見えてくる真実。それは──運命に導かれた出逢い。
雨の日だけ幽霊が見えるという主人公、楠本叶生。
彼女が雨の日に出会った、記憶喪失の幽霊──ユウ。
相手が幽霊と知りつつも、恋に落ちてしまった彼女の苦悩と、いつしか雨の日を待ちわびてしまう切ない恋心が、筆者の丁寧な筆致で綴られていきます。
幽霊の正体に纏わる伏線が巧みで、どんどん物語に引きこまれていくことでしょう。
『……いつから気づいてたんだ』
そして、ついに明かされたユウの正体。
現実を受け入れ前を向いた叶生の選択に、きっと温かい涙が溢れることと思います。
青春・恋愛物語の傑作を、貴方も手にとってみませんか?
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アルファポリスライト文芸大賞「青春賞」受賞作品であり、アルファポリス文庫から発売中の「また明日、君の隣にいたかった」の著者でもあります。※他、出版書籍多数。
そう、書籍作家様です。
それにしては……というか、思うように評価が伸びていません。この作品を読んで、文章上手いなあ──と感じたヒト結構いると思うんですが、ジャンルのせいなのかなかなか……。あまりにも勿体無い、もっと多くの人に見て欲しい!と感じて本エッセイを書くに至りました。
本作の売りは、ともすると過剰にすら見えるほど丁寧に書かれた心情描写にあります。
また、幽霊である「ユウ」の正体が、段階的に明かされていく構成の巧みさ。
さすがに書籍作家様、と舌を巻く程の文章力です。
叶生の移り替わってゆく心情。心の成長を肌身で感じ、クライマックスではしっかり泣けました。
書籍化、という目標をもしあなたが掲げているのであれば、読んでおいて損はない一作です。
※こんな人にオススメ
・恋愛作品が好きな方
・ミステリー要素のある作品を好む方
・高い文章力に触れたい方
作品名:さよなら、幽霊 (キミ)とバッドエンド
作者名:鞠坂小鞠様
ジャンル:現実世界〔恋愛〕
作品URL:https://estar.jp/novels/25554641
※作者様退会済みのため、「エブリスタ」のURLと差し替えました。