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僕とばーちゃんと、時々彼女の島 ~僕の穏やかな島暮らしが終末を迎えるまで~

読了したその後で、もう一度読み返してもらいたい物語。

投稿日: [2020年 06月 23日 21時 48分]

 船が見えるまで、あと十秒。いや、五秒。サン、ニ、イチ──。


 僕とばーちゃんと、二人だけが暮らしている島に、度々やってくる少女──アカリが、荷物を満載したクルーザー船で接岸するシーンから、物語は幕を開けます。

 二人プラス時々一人の、平穏な日常が続くはずだった毎日は、ある日、島に船ごと流れついた漂流者の存在で、少しずつ壊れ始める……。



 この物語に登場してくる主要人物は僅か四人。

 舞台も実にシンプルで、僕とばーちゃんが暮らしている島だけで物語は進行し、そして完結します。


 しかしながら、描かれるテーマは実に壮大。

 物語の中に紛れ込んだ”異物”により日々は変貌を遂げ、やがて世界の構造にまで及ぶ話に発展していくのです。


 結末まで詠み終えたその後で、是非、もう一度冒頭部分を読み返して欲しいですね。


 きっと、なにか違う見え方があると思いますよ?


 

 本作の魅力は、丁寧な筆致。もう、これに尽きます。  

 青空と海と立ち昇る雲とが眼前に広がってきそうなほど丁寧な情景描写。しっかり描かれる心情。一ページ読んだだけで、作者様の豊富な表現力がはっきりわかります。

 私は基本的に、作品を数話読んだ時点で☆3~4の評価を暫定で入れて、読了後に評価が変われば修正することが多いのですが、これは一話読んで直ぐ☆5を突っ込んだ稀有な作品でした。

 長編SF作品のイメージが強い作者様かと思うのですが、文章力のある方はどれを引いてもハズレがないぞ、と見せつけられる思いです。

 作者買いできる方だと強く推薦できます。


※こんな人にオススメ

・丁寧な情景描写を好む方

・ちょっと不思議な、近未来SFが好きな方

・良質な短編作品を探している方


作品名:僕とばーちゃんと、時々彼女の島 ~僕の穏やかな島暮らしが終末を迎えるまで~

作者名:武石雄由様

ジャンル:空想科学〔SF〕

作品URL:https://ncode.syosetu.com/n0947gf/


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