100話後に付き合う男女
マジで付き合う100話前
お互い好きあっているのに、なかなか気持ちを伝えられずにすれ違いを続ける二人の高校二年生。遠山春斗と沖矢千聖。
そんな二人を主人公にしたラブコメ作品です。
一人称を用いて双方の視点から交互に展開していく物語のため、読み手には当然バレバレなのですが、彼らの友人たちにすら、二人の気持ちはダダ漏れなのです。
それなのに滑稽なほどにすれ違ってしまう二人の描写や、個性豊かなサブキャラたちとの掛け合いに、思わずクスっとしてしまいます。
また本作の特徴は、一話平均６００文字程度という読みやすい分量でしょうか。
それでも短い本文の中で、起承転結がしっかりと構成されています。また、各々のエピソードも、ちゃんと繋がりをみせており、物語の縦軸として機能しているのです。
これはねえ、なかなか凄いことなのですよ？
例えるならば、四コマ漫画のように手軽に読める本作。隙間時間のお供にどうでしょうか？
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今回の紹介作品は、久しぶりに恋愛ジャンルから。私としては珍しいラブコメですね。
さて、レビュー本文でも触れていますが、本作の魅力についてもう少し掘り下げて紹介しましょう。
①読みやすい分量
この作品は、主人公である春斗と、千聖。双方の視点から交互に描かれます。
また、繰り返しとなりますが、一エピソードにおける文字数が６００～１０００文字ほどで纏められており、タイトル通り三分もあれば読める分量となっています。
スマホから、隙間時間で読む方も多い昨今、これは明白な武器になるんじゃないかと思います。
②キャッチーでわかりやすいタイトル
話題を呼んだ、「１００日後に死ぬワニ」を踏襲したタイトル、というこれだけでも良い着眼点だと感じたのですが、加えて、面白い作品に共通して存在している特徴が、タイトルの中に内包されています。
いわゆる、「登場人物の目的であったり、物語の着地点が見える」ということ。これにより、誰でも安心して読み進めることができるのです。
③しっかりとした起承転結
文字数が少ない……というと、内容も同様に薄いんじゃないか？ と勘繰ってしまうところですが、なかなかどうして。
エピソードごとにしっかり内容がありますし、短い本文の中できとんとオチがつくのです。
これはねえ、ショートショートをよく書く人は分かると思うのですが、なかなか難しいことです。特に、文字数が少なくなればなるほど、難易度も相応にあがります。
結末がしっかり決まっていることと、主人公の周囲を固めるサブキャラ陣が、個性豊かだからこそ、でしょうか？
作者様プロットをあまり書かないそうですが、それでこれだけの構成ができるのはたいしたものですね。
ちょっとエッチで、ちょっと笑えるすれ違いラブコメディ。100話めにおとずれる結末を、一緒に見届けてみませんか？
※こんな人にオススメ
・ラブコメが好きな方
・隙間時間で読める作品を探している方
・クスっと笑える作品が好きな方
作品名：100話後に付き合う男女
作者名：澄崎そうえい様
ジャンル：恋愛/ラブコメ
作品URL：https://novelup.plus/story/227152019
※掲載サイトは、ノベルアッププラス
