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10/26

あの日、星は降らなかった。

 今回の紹介作品もレビューを書いていませんので、作者様の書いたあらすじを最初に紹介します。


あらすじ。

 あの日、星は降らなかった。


 イップスにより野球部を退部した伏見彼方。

 パンフレットで見つけた謎の部活『遊部』に転部し、ぼんやりと日々を過ごしていたのだが……


 突如現れた遊部の部長ーー姫岸唯に振り回される日々が始まる。



 ケガをしたことが原因でイップスを抱え、ボールを投げることができなくなり、野球部を退部した主人公の彼方。

 しかし、全ての生徒がなんらかの部活動に加入しなくてはならない、という校則があるため、たまたま目に止まった『遊部』という文化部に興味を持つ。

 部員は一人しかいない。

 そこだけは当別なんだ。

 よくわからない話を聞かされながら部室に向かった彼方は、そこで『遊部』の部長──姫岸唯と出会う。

 彼女は彼方にこう言った。


「活動内容はね、『自由』だよ!」


 しまった。あらすじより長く書いてしまった (汗)

 本作は、作者様が執筆した二つめの作品であり、三万八千文字と手ごろな分量でまとまっている短編作品です。

 ここまで紹介をしてきた作品群と比較すると、筆致においては少々月並みかな、という印象を受けるかもしれません。

 ですが、会話文の組み立て。気をてらうことなくしっかり構成された物語。幾つか光るところがある作品です。

 たとえば、序盤。「〝しりとり〟をしよう」と提案してきた姫岸に対し、主人公は「ごはん」と返して早々に切り上げようとします。しかしこれに対して彼女は、「ンジャメナ」と続けるのです。

 ンジャメナ──チャドの首都なんだそうです。

 初めて知りました笑。

 とてもいいですね。こういった研究が、シュールな笑いを生み出していくと思います。

 ですが、本作の最大の魅力は、「タイトル」にあると私は見ました。


「あの日、星は降らなかった」


 この一文に隠された意味に気が付いた時、暖かな涙が流れることでしょう。最後まで読んでから、再びタイトルを見て欲しい! タイトル回収ってのはこうやるんだよ!!! というのを教えてくれるこの作品。是非、読んでみてください。



 オレの『願い』は届かなかった。


 だけど、


「先輩の『願い』は、絶対叶えますから」──



※こんな人にオススメ

・短編作品を探している方

・ヒューマンドラマが好きな方

・じんわりと、涙を流したい方


作品名:あの日、星は降らなかった

作者名:熊猫ルフォン様

ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕

作品URL:https://ncode.syosetu.com/n3454gk/


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