あの日、星は降らなかった。
今回の紹介作品もレビューを書いていませんので、作者様の書いたあらすじを最初に紹介します。
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あらすじ。
あの日、星は降らなかった。
イップスにより野球部を退部した伏見彼方。
パンフレットで見つけた謎の部活『遊部』に転部し、ぼんやりと日々を過ごしていたのだが……
突如現れた遊部の部長ーー姫岸唯に振り回される日々が始まる。
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ケガをしたことが原因でイップスを抱え、ボールを投げることができなくなり、野球部を退部した主人公の彼方。
しかし、全ての生徒がなんらかの部活動に加入しなくてはならない、という校則があるため、たまたま目に止まった『遊部』という文化部に興味を持つ。
部員は一人しかいない。
そこだけは当別なんだ。
よくわからない話を聞かされながら部室に向かった彼方は、そこで『遊部』の部長──姫岸唯と出会う。
彼女は彼方にこう言った。
「活動内容はね、『自由』だよ!」
しまった。あらすじより長く書いてしまった (汗)
本作は、作者様が執筆した二つめの作品であり、三万八千文字と手ごろな分量でまとまっている短編作品です。
ここまで紹介をしてきた作品群と比較すると、筆致においては少々月並みかな、という印象を受けるかもしれません。
ですが、会話文の組み立て。気をてらうことなくしっかり構成された物語。幾つか光るところがある作品です。
たとえば、序盤。「〝しりとり〟をしよう」と提案してきた姫岸に対し、主人公は「ごはん」と返して早々に切り上げようとします。しかしこれに対して彼女は、「ンジャメナ」と続けるのです。
ンジャメナ──チャドの首都なんだそうです。
初めて知りました笑。
とてもいいですね。こういった研究が、シュールな笑いを生み出していくと思います。
ですが、本作の最大の魅力は、「タイトル」にあると私は見ました。
「あの日、星は降らなかった」
この一文に隠された意味に気が付いた時、暖かな涙が流れることでしょう。最後まで読んでから、再びタイトルを見て欲しい! タイトル回収ってのはこうやるんだよ!!! というのを教えてくれるこの作品。是非、読んでみてください。
オレの『願い』は届かなかった。
だけど、
「先輩の『願い』は、絶対叶えますから」──
※こんな人にオススメ
・短編作品を探している方
・ヒューマンドラマが好きな方
・じんわりと、涙を流したい方
作品名:あの日、星は降らなかった
作者名:熊猫ルフォン様
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n3454gk/




