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慈愛と豊穣と魔法の果実  作者: Atomos
2/2

No.1

いろんな研究をさせていただきましたが

皆さん、ずいぶん文字数多いですね!?

前回の文字数の何倍もあってびっくりしました。

なので私も文字数を意識して今回は更新してみました!

「あー、ここはどこかしら、私は誰かしら。

 いえ、ここはだれかしら、私は何処(どこ)かしら。」

(まぶた)が開く。

だが、開いた後の空間もあまり変わりはないようで

目を閉じていた時と同じ真っ暗なようだった。


何が起きたのかは理解しているつもりです。

そう、言った通り看板が墜落してきたのです。

そして運悪く1人の少女が下敷きになってしまった。

ただそれだけの事。

死んだのでしょう、自覚などではありません。

確実にそうとしか言いようのない事実が起きた。

痛みは無く、脳が判断するころには、もうお亡くなりになっていた。

ある意味では楽な死に方でした。


「だれもいないのかしら、天国にしては不親切ね。」

まあ元より天国に行ける確信もないのでけれども。

「それとも地獄なのかしら、善良に尽くした記憶はそこまでありませんが

 悪行に励んでいた覚えもありませんのに…。」


呆然と空?を見ていた。寝た体を起こす。

夜空にしては、あまりにも一色。

いや、それどころか今立つ場と空だと思う空間の(さかい)さえわからないのですが。


「なるほど、なるほど、わかりましたわ。

 きっとここは、まだどちらでもなくて閻魔(えんま)様にでもどちら行きか決めてもらうのでしょうね。」

そう思い黙ってみましたが、だれも来ない。


ただただ時間だけが過ぎる。

最も時間という概念(がいねん)がこの謎の世界に存在するならば。


「流石に何もしないのは飽きてしまいますわ。

 読者様(みなさま)なら何をするのでしょう。」

おそらく皆様ならばゲームや携帯などと言うでしょう。

電子機器は無限に時間を潰せると仰る方がいますが無限というのは語弊がありまして。

バッテリーの続く限りが限界かと。つまり精々5~6時間。

そして、あまりスマートフォンなどを使わない私にはいまだに

そういった方の仰る意味が理解できないのです。

「この機会に使い方でも覚えてみましょうか。」

エプロンのポケットから薄く四角の箱を取り出す。

背中には、もちろん私のトレードマークが付いております。


真ん中の丸いボタンを押す。

すると赤くなった電池のマークが残量を示していた。

もちろん電波などもなく。

「あら、最後に充電したのはいつでしたっけ。」

充電という習慣のない私には遠い昔のことのようで思い出せません。


「仕方ありませんわ。」

立ち上がり、なんとなく歩いてみる事にしました。

もちろん行く当てなどありません。

何も考えることなく、ただ真っ直ぐに突き進む。

あまり体力に自信はありませんので何度か休憩を挟みながら歩いてみる。


何度目かの休憩の時にやっと変化が現れた。

「疲れました。」

そう、それは歩く気力も体力もなくなってしまった事。

展開に変化もない、きっと読者様も飽きに飽きている事でしょう。

ですが安心なさってください。

「私も飽きました。」


これが地獄という事なのでしょう。

少なくとも、こんなに楽しくないところを天国とは呼ぶ気にならない。

それとも、あれですか散歩が大好きな年寄りとかジョギング趣味にしているスポーツマンとかには

天国みたいな天国ですか?

私、運動は苦手なのですが。

店の手伝いもお客様が来るまで、というか来ても

レジ先の椅子に座っているような人間なのに

どれだけ歩かせる気なんでしょうか


「もういっそ、諦めて5億年くらい待ってみましょうか。」

そんな話があった気がする、ボタン押して5億年待てば

多額の金が入るが5億年間何もやることが無いという話。

「そんなボタン押したつもりはありませんわ。」

地面に寝転がる、寝ていても何も起きないかもしれない

だけど寝ていなくてもイベントは発生しなさそうだ。


「皆様、おやすみなさい。

 わたしなんだか、とっても眠たいの。」

暗闇の中、目を閉じる。

けれど、なぜか眠りに落ちることはない。

肝心な時に寝れないみたいだ。

肝心なのかはわかりませんが。


「寝れませんわ…。」

次第に寝ようと葛藤(かっとう)することにも飽きた。

どうしましょう。


とりあえず、また起きてみる。


すると、目の前。

限りなく遠い奥底から

白が周りを飲み込んで近づくのが見えた。

私に到達するのにそう時間はかからなさそうだ。

恐怖は感じない、まあ恐怖など記憶にある限り一度も感じたことはないのだが。


次第に近づく白の空間よりも先に、

一瞬だけ生ぬるい突風(とっぷう)が体を吹き抜ける。

あまり心地のよいものでは無い。


風が通り過ぎると同時に白の空間が次第に

今までの空間とすり替わっていく


「黒の次は白、じゃあ次は灰色とかかしら。」

風と白の空間。

突然の変化に拍車をかけたのわ。


髪の無い小さな体で杖を持ったじじぃだった。


遠目から見てもわかるハゲは高速で何かに乗って奥から飛んできた。

そして通り過ぎるかと思いきや器用に目の前で止まる。

乗り物の正体は絵に描いたような雲だった。

目の前に止まった小さいおじさんの第一声(だいいっせい)はこうだった。


「なんで勝手にどっかいってしまうんじゃ!?」

前回のは一応変えないつもりですが

もしかしたら、加筆するかもしれません。

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