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リュウのケイトウ レガシィ  作者: きでひら弓
27/53

レガシィ リュウの伝承27

腹黒大王がまた何か画策する

レイラの事情を知ったサレヒュトは

快く村へ迎え入れる事にした。

村の一員となったレイラと

村の衆の親睦を深める為

また、慧人等の凱旋を祝して

恒例の宴が催された。


宴は何時もながら大いに盛り上がり

村の衆も甲冑隊の連中も

気さくでその上、美しいレイラの

加入を皆なで喜んだ。


レイラの事情とガセアで

起こった事の顛末は

バスセラートへも報告され

保護されていたガセアの

第一、第二王女は

アグレイトの協力援助で

帰国、国の復興支援の

約束も取り決められたのだった。


『ガセアぁおぅくぁんぜんぬぃ

うぉとすぅ事は出来なぁんだぁなぁっ!。』


(※訳

ガセアを完全に手に入れる事は

出来なかったな。

取り敢えず復興支援の形で

じわじわ裏から手を回すしかないな。)


『ですが、それ以外の同時進行させた

国は手中に収める事が出来ました。

計画的にはほぼ成功したと言えます。』


今回の計画はガセアだけを落とす

作戦では無かった。

近隣の小国、ビサン、オルグ、エリツは

当初の予定通り事が運び

事実上バスセラートがその権利を

掌握する事に成功したのだ。


『しかしよぅ、サレヒュトのヤツぅ

余計なマネしてくぉれたむぉのよのぉ。

すぉの上すぇんりょくぅむぁでぇ

ずぉうきょぅしぉっっつてぇからぬぅぃ。

少すぅぃおとなしぅくぅさせるぅ必要ぐぁ

出てぇ来たぬぁ。

アレつかぅてぇシメっつかぁぁぬぁ。

ぬぁっふぁっふぁっふぁっふぁ〜っ!。』


(※訳

しかし、サレヒュトのヤツめ

余計なマネしてくれる。

その上レイラまで取り込み

戦力を増強させたか。

正義感が強いヤツの事だ

このままだと目の上のコブになりかねんな。

ヤツの力をそぎ落とす為にも

あの計画、竜の巣壊滅作戦を

ヤツ中心で実行させるか。

もっともその竜の巣は

俺の手中にあるものだ。

竜、生産所とは別に

大規模な罠を作ってソコへ

送り込んで竜殲滅の名のもとに

静かになって貰おうか。

運が良ければ生きて帰って来られるだろう。

ガンバれよ弟君。

フハハハハハハ。)


『丁度、竜の巣討伐には持って来いの

タイミングになりましたな。

近隣にも良い宣伝にもなりましょう。

直ぐ討伐隊を編成するよう

手配させます。』


『王都からはすぃうぇんのむぇんもくぅどぅぇ

新鋭機ぬぉうぇるぃせるぅ20くぃでも

出してやれぇやぁ喜んどぉぇ

働いてぇくるぇんだぁろぅよぅ。

あとぅジョルダンぬぃまかすぇたずぉぅ。』


(※訳

王都からは今回の支援として

最新鋭機のエルセル20機を回してやれ。

ボロ甲冑しか持たないシュェリの事だ

喜んで竜討伐を引き受けるだろう。

もっとも否は許さんのだがな。

後の事はジョルダンに任せるぞ。

上手く事を運べよ。)


『ははっ!。

陛下のご命令のままに。』


(※訳

この人めっちゃ腹黒いな。

おっかないから勿論従いますとも。

しかし、相手するの疲れるよな。)


◇ ◇


凱旋の宴が開かれて

数日が過ぎた。


慧人は何処へ行っても

日課の鍛錬の為早起きする事を

欠かさない。

今日も誰よりも早く目を覚ます。


『また俺の布団に潜り込んでるな。

レヴィア………。

………………迩椰。』


慧人はレヴィアのサラサラの髪を

撫でながら遠く離れた

親しい者をふと思い出した。


するとレヴィアが目を覚ます。


『おはよがぅ。けーとぅ。

………………

………一緒に行って欲しいがぅ。

一緒に行って欲しいところがあるがぅ。』


レヴィアが眠そうな目を擦りながら

慧人にお願いする。

そう、それはレヴィアにとって

とても大事な事だった。

そしてその時は来たのだ。


来て欲しいところがあるがぅ

それはとても大事な事

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