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リュウのケイトウ レガシィ  作者: きでひら弓
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レガシィ リュウの伝承2

すみません 何度も書き直ししてしまって

まだここのシステムになれなくて

ネイが蕩けた表情でゆっくりと

慧人の唇から自身の唇を離す。


しかし、まだ腕は慧人の

首へ回したまま。


慧人は何時もの無表情な仏頂面ではなく

優しげに微笑んではいるのだが

少々納得の行かない疑問符を

頭の斜め上へ飛ばしていた。


『ネイ、

何故ニューロケーブルを用いない?。


接吻の方がデータ速度、容量とも上なのは

分かるが、良識としては

やはりケーブルよりの伝達だろう?。』


ネイは蕩けた表情を正すと

今一度慧人に向き直り

理由を明らかにする。


『それは………

ニューロケーブルは只今、

品切れでございます!!。


それとネイからの

ちょっとした

サプライズ的 贈り物なのです。


決して良識外れな行為とは

断定致しかねます。』


3行目のセリフから

極小音でボソボソと話すと

今度は頬を赤らめ

俯いてしまうネイ。


『そうか。』


慧人は何時もの仏頂面を取り戻していた。

ネイの心情など微塵も察しない。

或いは分かっていてはぐらかしているのか…。


ニューロケーブルとは

ネイリンク等に用いるケーブルで

ネイ達フィギュエイドには

首筋にコネクターが設けられており

人と接続する側には電気パルス発信機

(複合信号発信型)となっている。


尚、ネイリンクは

龍真瑰もしくは擬龍石(ASC)の

結晶を体内に宿している者が

行えるものである。

通心の魏程の精神的肉体的リンク

悟りには程遠いものでもある。


慧人とネイによる

咄嗟の状況説明的

プチ劇場が幕を下ろすと

やっと自分の出番と

サレヒュトが会話を

切り出すのだった。


『大将が目を覚ましたところで

少し話しいいか。』


ガタイの見た目通りに

ぶっきら棒に話し始めるサレヒュト。

あからさまにやれやれ感を

醸し出している。


この近くに行き倒れになった

慧人一行をたまたま通り掛かった

ティエナにネイが助けを求めた経緯から

意識の戻らぬ慧人をサレヒュトの家へ

保護してもらい今まで看病して貰った事等を

ザックリと慧人へと説明された。


『なあ大将は何処かから

脱出して来たのか?。


メイドと従者を連れてるあたり

身分はそれ相応なんだろ?。


話すとマズイ部分までは

無理に聞かねぇけど

大体でいいから教えてくんねえかな。』


慧人はゆっくりと

思考を纏め話し始める。


『はい、ある何処より

一時的に身を隠す必要があり

脱出して来たのはお察しの通りです。


身の回りが整うまで少しの間

匿っていだだけたら幸いなのですが

如何でしょうか?。


お礼でしたら其れなりに

させていただきますので

どうかお願い致します。』


サレヒュトは少し考える

フリをする。

実を言えば慧人を保護するにあたり

ティエナより懇願されており

既にその事に関してやぶさかでは

ない思いに至っていたのだが。


答えを出す前に

サレヒュトはもう一つ

慧人へ確認したい事を

聞き出す方法として

この場を利用する事にする。


『なあ大将

あんた"も"甲冑乗りなんだろ?。


実はあんたを保護する時

その、一瞬見えちまったんだよ。


見事な甲冑をよ。


俺も甲冑乗りなんだよ

だが整備に関してあんまり

知識が乏しくてよ。


その事について少しでも

アドバイスしてくれるんなら

大将を匿うのもやぶさかでないぜ。


どうだい?。』


慧人はほんの一瞬だけ

間を空けたものの


『分かりました。

私の知識で宜しければ

お役に立ちたいと思います。』


慧人のその言葉に

サレヒュトは持ち前の

人の良さを爆発させる。


『よっしゃぁっ!!。

なら決まりだ。

大将が納得するまで此処に居て貰っていいぜ。

その間の必要な物は全部オレが面倒みる。


ティエナ、ミャウそれで構わねーよな。』


『はいっ!勿論です。』


ティエナはニッコリ両掌を組むと

首を傾け嬉しそうに頷いた。


『やったーーー!!。

レピ、ハピ ずーっと遊べるよーー!。』


ミャウは既に仲良しになっていた

レピ、ハピに喜びを身体全部で表現するように

しっかり二人に抱きつき頬をこすり付けるのだった。


この団欒を眼にしたネイは

なんだか懐かしさの様な物が込み上げ

この出会いはもしかすると

必然の物だったのかもしれないと

不意に思い至るのであった。


短い綴りてすみません

ぼちぼち続けますのでどうかお付き合い下さいませ

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