レガシィ リュウの伝承12
アラート!事件です隊長殿!
『お〜〜い、お前ら楽しそーだな
俺も混ぜろーー。』
『イヤだぁ〜〜ぁん!!。』
『来んなぁーーーっ!サレフっ!。』
湯船に浸かるティエナとミャウ目掛け
ユッルユルなマヌケ顔で
突進するサレヒュト。
勿論、履いてる訳もない。
『おかしらっ!。
じゃなかった、隊長ーーっ!!。
大変だ大変だぁっ!。
混浴で婦女子と戯れてる
場合じゃねーーーぜっ!。』
スニフが大慌てで
浴場の扉を開け放し叫んだ。
『どーしたスニフっ!。
何があった。』
『隣街のニュオル バザートが
竜の襲撃を受けて
近隣の街、村に緊急の救援要請を出してる。』
『なんだとっ!。
おいっ慧人っ!、
急いで会議室に集まってくれ。
スニフっ隊員全部、集合させろっ!。』
『了解しゃしたぁっ!。』
大商業都市 ニュオル バザート。
サレヒュトの統治する村シュェリより
2400ネリド(120km)離れた位置に存在する。
この街は隣国カゼアの統治圏となっているが
カゼアと同盟を結んでいる
バスセラートや周辺の同盟連合国へは
竜の襲撃等を受けた時には
こうして救援要請が度々発せられるのである。
勿論、竜以外でも同盟連合に属さぬ
隣国よりの進行を受けた時等も同様である。
『スニフ、
ニュオル バザートから救援要請が
発信されたのはいつだ?。』
『へい、半刻前です。
襲撃を受けたのが一刻前程、
それから順次 隣国王都、大型都市へ
救援要請が出され最後にうちみてぇな
小さな近隣の村に向けて発信された
ようです。』
『状況は判るか?。』
『一応。
ハイドラ70程度
ヒュドラ50程度
ゼルバヒュドラ4
ハガイドス2
ってところです。
いずれも半刻前の状況ですから
この後、数は増えてる可能性もありやす。』
『なるほどな。
だがあの街の防衛戦力にしたら
大した数でもない気がするが…。』
独り言をボソっと呟くように言葉を発すると
サレヒュトは顎を弄りながら思案する。
(救援要請を出して来たとなれば
その理由だな。)
『初群の出現位置は何処からだ?。』
『それなんですが、
街外れの資材置き場より急襲を受けた
ようでして。』
『なんだとっ!。
街の防衛壁の内側からかっ!。
(大深度地下から報知器にも触れず
直接、生活圏内へ現れやがったのか。)
そいつはマズイな。
それで救援要請なんだな。』
サレヒュトはもう一度思案した後
『俺と慧人で応援に行く。
お前達は待機だ。
ソイエル…
(サレヒュト以外の乗る甲冑。
王都バスセラートで造られた物だが
一世代前の旧型の払下げ品。
それでもこの規模の村では結構な
上等品扱いされている。)
お前達の甲冑じゃ足が遅くて
時間がかかり過ぎる。
本当なら三機で出撃して小隊を組み
王都への体裁も立てておきたいところだが
言っても仕方ないからな。』
『それでしたらサレフ
良い提案が有ります。』
慧人が直ぐ横に寄り添うネイへ
アイコンタクトする。
ネイもそれに頷いた。
『サレフ、自分がもう一機用意します。
搭乗パイロットはネイ。
頼むぞ。』
『イエス、マスター。』
実際はパイロットはネイでは無く
スレイブ シリンダーで養生中の夏。
夏の専用機ネイ イザナミ イシスの
改修がネイ シーティス スプレマシー内の
ルームで完了した事により
コンバートしてあるスレイブ シリンダーのまま
出撃が可能になったのだ。
『慧人、
そんなモン何処に隠してやがるんだ?。
また魔法か?。
透明にして見えなくしてあるのか?。』
『少し違いますね。
異次元空間。
亜空間に作った部屋の中に隠してあります。』
『ちょっと、なに言ってんだか分かんない。』
『いや、本当は察しがついてんでしょ?。』
マヌケなやり取りの二人はさて置き
会議室内は出撃準備へ向け
バタバタと各々が行動を開始するのだった。
出撃準備!
(サンドイッチマンさん応援してます!)




