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画面が一瞬おかしくなったかと思える真っ白な世界。
それから先は……真っ白な世界。
眩しい程に白い世界が俺の目の前に広がっていた。
白い世界を見回すと、奥から一人の人間が出てきた。
正確にはもっと小さな人間、小人のドワ太だ。
「見た様じゃな、ターフェライトの奇跡を」
「これがターフェライト?」
「そうだ、女王候補が望むべく力。だがこんなものはまだ序の口じゃ」
「なんだよ、これ……どうなっているんだ?」
「人はこれを『宝石力』と呼ぶ」
「言っている意味が分かんないが」
「『宝石力』、石の力だ。従来石には不思議な力が宿っている。
だが、それを常人は使いこなすことができない」
「ん?つまり?」
「石の力を使いこなせるのは、女王候補……いや女王だけだ。
女王の冠は石の力を増幅し、完全なものにする」
「わけわからん」
俺はきょとんとしたままドワ太の説明を聞いていた。
「地球上に存在する石は、特別な力を持つ。
自然の中で作られたそれらは、ジュエルクイーンだけが使うことが許される。
女王候補とはそういう者だ」
「う~ん、女王候補ってそんなにすごいんだ」
「当り前だ、世界だって動かせる。もうじき分かるだろうが」
「ん?それにしてもフローライトは?」
「今頃、奇跡の力を使っている。じゃが右端を見たまえ」
「クリスタルゲージがほとんどない。死亡フラッグも」
「どうやら解決したようじゃな」
ドワ太が目を細めた。俺はほっと胸を撫でおろした。
いきなり死亡フラッグが半分以下で出てきたときはどうしようかと思ったが。
「まあ、これで彼女も正式に女王候補になる」
「それより、なんで死亡フラッグの出が遅かったんだ?」
「リアルの好感度じゃろう」
ドワ太のセリフで、俺は納得していた。
佳乃はみんなと仲良く立ち振る舞っているが、本当に仲がいい人間はいない。
体裁でつき合っていて、彼女自ら助けを求めることをしない。
だけど佳乃は、初めて他人に助けを求めた。それが俺だった。
「まあ、佳乃が戻ってよかったよ」
「大臣には感謝しておる、ありがとう」
「いや……そんな大したことはしていない」
「おーい、菅原!」
そんな時、ドワ太とは違う方で声が聞こえた。
俺はゲームから顔を上げると、周りには部員が勢ぞろいをしていた。
そして、何より中央には部長が厳かに立っていた。
だけどその顔は少しさびしそうにも見えた。




