表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジュエル☆クイーン♡スクーリング  作者: 葉月 優奈
九話:兄と妹とフローライト
PR
94/137

94

俺は部室で昼を食べながら、DSPをつけていた。

湯神子とはクラスで別れて、昼食のポップコーンを食べながら自分の部室に戻る。

だけどそこには俺しかいない。

他のメンバーは、おそらく自分のクラスに戻っているだろう。


そんな俺がDSPでやっているのは、ジュエル☆クイーン♡スクーリング。

俺はどうしても会いたかった。

昨日は忙しくて会えなかったが、会わなきゃいけない人物がいた。


~~一年前・薄暗い洞窟~~


最初はほぼ真っ暗な闇の中。

奥に進むと明かりが見えてきた、少しだけ見えるようになる。

その中にいたのは……ゾンビ。じゃなくてこの世界ではヨッシーマ王子と呼ばれている。

しかもゾンビではなく肌の色が人間ぽい。見た目は本当に部長だ、

かがり火の中、ヨッシーマ王子はフローライトと一緒に向き合っていた。


「待ってくれ、妹よ」

「私はもう耐えられません、お兄ちゃんの行動に。

私は旅立たないといけないんです!成長しないといけないんです」

「なぜだ、妹よ!」

「私は……強くなりたい。体も、心も強くなりたい!」

悲壮な顔でフローライトが告白をした。

それを聞いたヨッシーマ王子は大きくため息を吐いた。


「そうか……『兄離れ』をしたいのだな」

「はい、私は成長しないといけません。これから女王になる身ですから」

フローライトは、ヨッシーマ王子に背を向けて目をつぶった。

フローライトの前には巨大な石碑。右手の人差し指には青い宝石の指輪。


「この石碑は、ターフェライトの加護を受けています。

女王の力の一端を受けた私たちジュエルクイーンが願えば、ターフェライトの加護で願いが叶う……」

「その力を使うな!取り返しがつかなくなるのだぞ!」

「構いません、私は前に進まないといけませんから」

決意の固いフローライトは石碑に指輪をかざした

目の前の石碑は指輪の力を受けると、徐々に彼女の周りに青い光をまとう。


青白い光の渦が石碑を取り囲み、フローライトは石碑の前で祈る。

フローライトの後ろにいた、ヨッシーマ王子に光の渦が取り囲んだ。

おののくヨッシーマ王子は、フローライトの方に手を伸ばすが届かない。

ヨッシーマ王子の手は、光の渦に阻まれていた。


それから数秒後、光が晴れると出てきたのが汚らしいゾンビ。

人間だったヨッシーマ王子は、青紫の肌に変わっていた。

肉がぞげ落ち、目玉が半分飛び出していた。


「ああっ、これがお兄ちゃん……」

そんなゾンビの姿を見て、フローライトは思わずその場でしゃがみこんでしまった。

それでもゾンビは温かくフローライトを見ていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ