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ジュエル☆クイーン♡スクーリング  作者: 葉月 優奈
四話:不良な戸破とアズライト
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――ここも薄暗い場所、でも倉庫だと月明かりで分かった。

窓から差し込む光が、いくつものわら袋が積まれていた。

どこの倉庫かはさすがにわからないが。


そして、その中央にいたのが戸破だ。

俺は……このあたりにいないようだ。だけど戸破は周りを囲まれていた。

周りを囲んでいたのは、不良たち。全員男だ。


「おい、なかなかつまらねえことをしているなよ」

不良男の一人が木刀を持って戸破を殴っていた。

頭を激しく叩きつけられて、額から血が流れていた。


「おい……約束が……ちが……」

「ああ、あいつも近いうちにアイツも地獄に送ってやっからよ」

そう言いながら三人がかりで戸破を踏み潰していた。

画像であっても、俺の妹が暴行をされているのを見ていい気分はしない。


「もうお前に飽きた」

そう言い出てきたのが、挑発をする中央にいた男。

首元にタトゥーがあった男は、緑色の髪をして口にピアスを開けた男だ。

ファッションというにはあまりにも痛々しい、はっきりいって狂っていた格好だ。


「飽きたってあたいはやはり遊びだけかよ!」

「てか邪魔……消えろよ戸破。お前はもう必要ない」

「なんだ……それ」

悪態をついた戸破だけど、顔が血だらけだ。ボロボロの戸破は見るに堪えない。

殴られ、蹴られて、地面を這いつくばっていた戸破。


「なあに、お前は間もなくここで死ぬさ。そしたら次は兄貴、お前の番だ」

一瞬、タトゥーの男がカメラ目線になった気がした。

まるでそれは俺に対して挑発しているかのようだ。


「戸破、もう死ねよ」

「や、やめて……」

だけど戸破は次の瞬間、不良グループに足蹴りをされ、ボコボコと殴られる音が倉庫に響いた。

そして、だんだんと画面が暗転していった――



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