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~~エメラルド城・中庭~~
突然変な画像を見せられて、わけが分からなかった。
大体画像の場所はどこだよ、俺の全く知らない場所だ。
なんで純花が急に飛び降りるんだ。
いろんな疑問を抱えつつ、俺が見ているのがゲーム画面。
そのイベントの後だろうか、場所が移動していた。イベント後に出てきた背景は中庭だ。
緑が生い茂ったきれいに手入れされた芝、何より花壇の花が色とりどりできれいだ。
そんな花壇をしゃがみながら見ている少女がいた。
「あっ、戻りましたね」
「セレスタイト……だよな」
黄色いガウンにピンクのブラウス姿で、穏やかな笑みを浮かべたセレスタイトは頷いた。
「なんで中庭に?」
「私……花が好きなんです」
「花?」
「花を見ると困ったこと、悩んだことも癒されるんです」
「へえ、セレスタイトはやはり趣味もかわいいな」
「これは私だけじゃなく、純花ちゃんの趣味ですよ」
「えっ?」
俺は一瞬、純花の名前を出されてさっきの画像がプレイバックされた。
暴力娘の純花に……でも崖から飛び降りて……純花って一体何がどうなっているんだ。
俺の頭の中がいまだに混乱していた。
「なあ、セレスタイト。さっきの画像……」
「死亡フラッグ……バットエンドのリアルの結末です」
「バットエンド、リアルの結末って……」
「それはわしが説明しよう」
「あっ、また胸が……」
すると、セレスタイトの胸のあたりがゴソゴソとしていた。
それから間もなくして出てきたのが、赤い帽子のドワ太だ。
「やっぱり出たか、セクハラ小人」
「誰がセクハラじゃ、わしは立派なヘルパーじゃぞ」
「立派なヘルパー様が、女のブラウスの中から出てくるのかよ」
「ああ……出てくるのじゃ」
開き直ったドワ太。逆にセレスタイトは、胸を抑えて少し怯えた様子でドワ太を見ていた。
「して、大臣よ。知りたいのだろう、『死亡フラッグ』のことを」
「『死亡フラッグ』?やっぱり不吉だな。さっさと教えろ」
「その前にセレスタイトよ。話すことがあろう」
ドワ太に促されて、セレスタイトは何かを覚悟したようで俺の方を向いてきた。
その顔は鬼気迫っていて、普段の穏やかさが無い。
なんだかこういう時は嫌な予感しかしない、リアルの女と対峙するときと似ていたから。
「このままだと、純花ちゃん死にます」
「死ぬ?」
「そうです、絶対に死にます」
セレスタイトは凛とした顔で、俺にはっきりそう告げた。
俺とセレスタイトの間の空気が、一瞬にして凍りついた。




