表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジュエル☆クイーン♡スクーリング  作者: 葉月 優奈
一話:リアルを教育するゲームとセレスタイト
PR
12/137

12

~~エメラルド城・中庭~~


突然変な画像を見せられて、わけが分からなかった。

大体画像の場所はどこだよ、俺の全く知らない場所だ。

なんで純花が急に飛び降りるんだ。


いろんな疑問を抱えつつ、俺が見ているのがゲーム画面。

そのイベントの後だろうか、場所が移動していた。イベント後に出てきた背景は中庭だ。

緑が生い茂ったきれいに手入れされた芝、何より花壇の花が色とりどりできれいだ。

そんな花壇をしゃがみながら見ている少女がいた。


「あっ、戻りましたね」

「セレスタイト……だよな」

黄色いガウンにピンクのブラウス姿で、穏やかな笑みを浮かべたセレスタイトは頷いた。


「なんで中庭に?」

「私……花が好きなんです」

「花?」

「花を見ると困ったこと、悩んだことも癒されるんです」

「へえ、セレスタイトはやはり趣味もかわいいな」

「これは私だけじゃなく、純花ちゃんの趣味ですよ」

「えっ?」

俺は一瞬、純花の名前を出されてさっきの画像がプレイバックされた。

暴力娘の純花に……でも崖から飛び降りて……純花って一体何がどうなっているんだ。

俺の頭の中がいまだに混乱していた。


「なあ、セレスタイト。さっきの画像……」

「死亡フラッグ……バットエンドのリアルの結末です」

「バットエンド、リアルの結末って……」

「それはわしが説明しよう」

「あっ、また胸が……」

すると、セレスタイトの胸のあたりがゴソゴソとしていた。

それから間もなくして出てきたのが、赤い帽子のドワ太だ。


「やっぱり出たか、セクハラ小人」

「誰がセクハラじゃ、わしは立派なヘルパーじゃぞ」

「立派なヘルパー様が、女のブラウスの中から出てくるのかよ」

「ああ……出てくるのじゃ」

開き直ったドワ太。逆にセレスタイトは、胸を抑えて少し怯えた様子でドワ太を見ていた。


「して、大臣よ。知りたいのだろう、『死亡フラッグ』のことを」

「『死亡フラッグ』?やっぱり不吉だな。さっさと教えろ」

「その前にセレスタイトよ。話すことがあろう」

ドワ太に促されて、セレスタイトは何かを覚悟したようで俺の方を向いてきた。

その顔は鬼気迫っていて、普段の穏やかさが無い。

なんだかこういう時は嫌な予感しかしない、リアルの女と対峙するときと似ていたから。


「このままだと、純花ちゃん死にます」

「死ぬ?」

「そうです、絶対に死にます」

セレスタイトは凛とした顔で、俺にはっきりそう告げた。

俺とセレスタイトの間の空気が、一瞬にして凍りついた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ