欲望渦巻くフリーマーケット
「投票の結果フリーマーケットに決定しました!!」
ぱちぱちぱちぱち…。
控えめな拍手が教室内に巻き起こる。
「なんだよぉ、貸衣装屋じゃないのかぁ…」
心底残念そうに項垂れる相川。
この様子ではこいつはそっちに一票入れたのだろう。
「男子も女子も敵に回さずに済むのがこれしかなかったんだよ」
そう、どちらを選んだとしてもその後の学校生活が変わってしまう気がするのだ。
大いに。
「では、各自持ってきている物を教室かその周辺にシートを引いて露店を作りましょう」
委員長の掛け声でクラスはぞろぞろと遅すぎる準備を始めた。
「じゃ、俺も準備してくるな」
「おう、行って来い」
軽く挨拶をして相川と別れる。
まぁ、準備といっても教室の外の廊下にブルーシートを引いて自宅周辺の人の家から分けてもらった不要物を並べるだけなんだけど。
数も無いし、ゆっくりと商品を陳列していると教室から声が聞こえてくる。
「あ、相川って何を持ってきたの?」
「…」
沈黙。
―うわ、すごく嫌な気がしてきた。
「…ヲーイ」
「…………テヘ♪」
「死刑囚一名はいりマース」
『ヨロコンデー!』
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!やめてぇぇぇぇ!!脱がさないでぇぇぇぇぇぇ!!」
―え。
悲痛な相川の叫びは、偶然教室の前を通ったほかのクラスの人が興味を示すほど壮絶な物だった。
覗かれそうになった瞬間にカーテン閉められてたけど。
「………で、これはなんですか?」
目の前には首輪をしているメイドさんが一人、柱に首輪をくくりつけられている。
背中には大きく『いらっしゃいませご主人様』の文字。
そのメイドさんは力なく項垂れながら地べたに座っている。
…普通に見てればそれなりに悪くない絵だろう。
剃り残しの髭さえ見えなければ……
しかも結構目立ってる。
「商品忘れたらしいから、罰ゲーム♪」
クラスの女子が嬉しそうに言った。
その手には貸し衣装屋で使うかもしれなかった衣装たちが数着握られていた。
「おぉぉぉぉ!起動全市ガンザム!!秋刀魚大聖デモンヘイン!!」
外から聞こえてくる雄叫び。
間違いなくその商品は俺が近所の方たちからいただいてきたプラモデルのタイトル。
できれば大声で言って欲しくないんだけど・・・
「なんだ、このパチモンの匂いプンプンなプラモは…」
叫んでいた方に比べて大分落ち着いた…というか、呆れているような突っ込みも聞こえる。
「何を言う!確かにパチモノだが、発売三日で製造中止の上商品回収になった幻の一品たちだぞ!!」
「何があったんだ・・・」
「大人の事情だ」
「あ、葉山先輩と日野先輩ですか」
大声の主は葉山 巧。突込みをしているのは日野 トウマと言ってある意味ではこの高校でいちばん有名かもしれない二人だ。
「おー、お前のクラスだったのか南。ところで、このプラモドコで手に入れたんだ?ん?包み隠さず教えてもらおうか?」
「先輩、それ、脅迫」
「ん?」ちらちらと胸ポケットの中身を見せてくる先輩。
「近所の浪人生のお兄さんからイタダテキマシタデスハイ」
「他にもあるのか?」
「陸用堂の抜糸・ザ・スタンピードのフィギュアなら・・・」
『なにぃぃぃぃぃ!!』
なんか、今先輩以外のところからも声が聞こえたんですが。
『む!?』
声を発した高校生と髭面メイドの間で一瞬火花が散った。
「南!俺にくれ!むしろ売ってくれ!初回限定幻の品ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!グェ!?」
首輪が柱に繋がれているのも忘れて陸上部も真っ青のスタートを切った瞬間首を吊って相川君撃沈。
南無。
「なんだ、あれ」
バケモノでも見るような眼で見ないで下さい。カワイソウナ子なんです。
「商品を忘れたから見たいですけどね」
「ほぉ…結構ひどいことするんだなお前のクラス」
―あんたが言いますか。
言いながら抜糸・ザ・スタンピードのフィギュアを手に取る葉山先輩。
「いくらだ?」
「あー・・・そういやまだ決めてなかったけどこれくらいで」
そう言ってピースサインのように指を二本立てる。
「そうか!二万円かぁ!」
即座にポケットをまさぐり財布を取り出す先輩。
中から新品の諭吉さんが飛び出してきました。
「いや、二千円です!二千円!」
諭吉さんを二人手にもっていた先輩の手が止まった。
「何・・・?」
―何かまずったことでも言ったかな・・?
まさか、俺の赤裸々な生活が全校生徒にばらされるとか!?
「ありがとう!!」
「え?」
ガッチリと握ってくる先輩の両手。
―うわ、すっげぇうれしそうな顔してる。
「いや、しかし、これを二千円と言うのも・・・」
突然真剣に悩みだした。
その視線の先にはいまだに伸びてる髭面メイド。
「・・・あれは、商品か?」
一瞬何を聞かれたのか分からなかったけどとりあえずうなずく。
「いくらだ?」
「100円」
「買った!!」
「売った!!」
この瞬間俺は今日一日なら葉山先輩を味方につけられると確信した!!
豊北高校一日最強伝説!!
「あー、これいくら?」
水を差すようなほのぼのとした声。
「200円です〜」
声の先には教室内で犬の首輪を吟味している日野先輩の姿が。
真剣に首輪を選んでいる。
「先輩の家って犬飼ってるんですか?」
「いや?あいつと妹の二人だけのはず・・・ハッまさかぁぁぁぁぁぁ!!野々香ちゃんに首輪を付けて毎日あんな事やこんなことをぉぉぉぉぉぉ!!羨まし過ぎるぞ―――――!」
隣でさまざまな妄想と戦っている人を無視して、足元のメイドもどきを踏みつけて日野先輩の所へと向かう。
―まさか、マジで妹さんにつけるのか・・・?
「いや、なーんか、近いうちに必要になる気がして・・・」
なんだろうかこの真剣な目つきは。
隣で伸びてる馬鹿とか、妄想で頭を抱えてのた打ち回ってる方々ならいざ知れずこの人は嘘言いそうに無いしなぁ・・・。
と、いうか、首輪二つ買おうとしてるじゃないですか。
「これとこれをくれ」
「400円です〜」間延びした声を出した女子にお金を渡し、赤と青の首輪をポケットに入れる。
「む?二つ?野々香ちゃんしか妹は居ないはずだし・・・ハッまさか!キサマァァァ!!雨の日にダンボールの中のネコミミ少女を拾ったかぁぁぁ!!」
―この人、一応この高校で一番怖がられてるんだよね・・・?
「妹だけに留まらず、ネコミミまで手に入れて首輪を付けて毎日・・・っふっふっふっふ・・・」
なんか不適に笑い出したぞ・・・
「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!羨まし過ぎるじゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!譲れ!!猫耳で言いから俺に譲れ!!むしろ俺も一緒に飼って下さい!」
完全に壊れたよ、この人。
「良し、何ならこの出来そこないメイドと君の猫耳をトレードしようじゃないか!」
「レートと需要を考えろ。誰がそんな髭欲しがるか。第一家には妹と俺しか居ないだろうが」
「ム・・・猫耳の妹も居るのかぁぁぁぁぁ!!!」
だめだ、完全にイッチャッタ。
「ねこみみィィィィィィ!イヌミミィィィィ!!!バンザーーーーーーイ!!」
髭面が起きた。
馬鹿(売却済み)が起きた。
「そうか!野々香ちゃんにイヌミミをつけてネコミミイヌミミバンザーーーイ!!動物耳は永遠に不滅です!!」
ミスター耳マニア。
「永遠に不滅です!!」
ミスター耳マニア2(売り切れ)
「オイッ家には妹と俺だけだし、妹は野々香だけだ・・・お前の妄想みたいな事はしていない」
………ピシッ
ミスター(略)1号、2号の頭の中から何かがひび割れる音が聞こえてきた。
『ああぁ・・・俺(達)の固有結界アニマルイヤー・オブ・ヘヴンがぁぁぁぁぁ』
なんですか、そのゴミにしかならない癖にコストが高そうな特殊能力は。
「ふふふ・・・燃えたよ・・・真っ白だぁ・・・なんか前もこんな事があった気がするぅぅぅぅぅ・・・」
妄想で頭の中身を受験勉強並に使い切ったメイドモドキはそのまま前のめりに倒れそうになって、やっぱり首輪のせいで首を吊っている。
うめき声が聞こえなかった分今回のほうが深く入ったらしい。
「なんだ、俺の勘違いか。」
こっちはずいぶん素直に立ち直ってる。
まぁ、この冷め切った空気はどうにもならないみたいだけど。
「そうだよなぁ、トウマがそんなことするわけないよなぁ」
そう言いながらチラチラと胸ポケットをアピールするハヤマサマ。
なんて言うか、色々凄いですコノヒト。
胸のポケットの中身を知っている人は皆コクコクとうなずいている。
「で、こいつをどうするかだな」
目の前で首を吊ってるメイド(脛毛未処理)を見下ろして考える事数秒。
「これ以外に衣装は?」
「巫女服、シスター服、ナース服、女王様服、スク水(新・旧)その他もろもろ痒いと頃に手が届くラインナップでございます」
メガネを怪しく光らせながら委員長が答えた。
てか、お前は今までどこに隠れていやがた。
顔がほのかに赤くなっているんですが・・・こいつもアニマルイヤー・オブ・ヘヴンに当てられたのか・・・?
「そうか…では、スク水の準備を!!それと、付け毛と付け耳と髪剃りとシェービングクルィィィィィィムを持ってこい!!できれば胸パッドもだ!!」
葉山先輩の号令によって教室内外のフリーマーケット店舗から必要な物がどんどん掘り出されてきた。
ネコミミ、付け毛、剃刀、シェービングクリームはいいとして、誰だ、胸パットやら金的サポーターを中古で販売しようとした阿呆は。
「・・・まさか、マジでそろうとは・・・」
頬を引きつらせつつ揃いも揃った物を眺める葉山先輩。
それも一瞬の事すぐにいつもの冷静沈着な顔に戻りクラス中を見回した。
「では、これよりこの無精髭メイドを立派なスク水少女に見た目だけでもしてやりたいと思う・・・」
大きく息を吸い込んだ。
「いくぞ、諸君!!」
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
その日豊北高周辺に軽い地震が起きたと言う。
人ごみの上を舞う脱がされたメイド服。
シュウウウウウ・・・白い泡が床屋などで見ることのできるような手付きで塗っていく。
脛に。
じょり。
じょり。
じょりじょりじょりじょり。
生半可に脛毛が硬く長いために恐ろしいほど分かりやすい音が響いてくる。
ある程度そり終わったところで水のみ場から持ってきた水をかけると、そこには真っ白な肌が蛍光灯の光を反射していた。
「うむ」
満足げにうなずく葉山と助手達。
続いて逆の足、両腕、両脇、髭と順順に男らしい毛が剃られていく。
「・・・」
そり終わり、つるつるになった相川の四肢をみながらも渋い顔の葉山先輩。
「・・・ここも、やっちゃう?」
にこやかに、相川君の最後の砦を擦り下ろそうとしている。
「・・・(こくり)」
あ、女子が全員うなずいた。
男子にいたってはなんか、コンセント探してきて、あ、ヴィィィィィィィィィンって音がしてる。
「足の付け根まではそれでとぅるっとぅるにするとして・・・」
「やはり、〆はこれですか」
「ソレデスナ」
綺麗に洗って念入りに消毒(万が一傷つけたら大事のため)までした妖刀が怪しく輝いている。
「では、これより仕上げに入るとする。卑猥な表現が苦手な物は今すぐ此処から戻るように!!いいか!!戻るんだぞ!間違っても下を押したりドッラグしたりちょっとだけ・・・なんて下心を持つんじゃないぞ!!」
「サー・イェッサーーーーー!!」
「あ、女子は向こう向いてて、さすがにトラウマになると困るから。こいつが」
「・・・(興味津々の様子で首を振る)」
「あー・・・あっそ。まぁいいか」
そういって勢い良く最後の砦となるぬのっきれを擦り下げ、手際よくつけたゴム手袋にクリームをつけ濃密に生い茂った密林に重厚な雲を擦り付けていく。
「・・・ここって、誰か剃った事あるか?」
・・・とてもこの場では言えそうにない質問を投げかけながら、黙々とクリームを塗りつけ、すぐ横で伐採の準備をしているこの世で最凶の切れ味を漏った妖刀。
「よし、こんなもんでいいだろう」
密林は今や雪が降ったかのように真っ白。
一昔前のコントとかでこんな事をやっていたのを見たような気がする・・・いや、実際に剃っては居ませんでしたよ?
「キャミソリの準備を」
「ハイ」
即座に渡される剃刀。執刀医に機材を渡すようにタイムラグが無く滑らかに渡す。
ずぉり・・・ズォリィィ・・・脛毛のときよりも生々しい音を教室中に響かせながら、暗黒の密林は徐々にただの禿山へと変貌していく。
「・・・む」
ぴたりと葉山の動きが止まる。
「キャミソリが・・・毛に負けた・・・」
どうやら切れ味が落ちてしまったらしく、次のキャミソリを催促して来る。
「どうぞ、キャミソリ二世・・・キャミソリィです」
見た目ただ新品の剃刀。
・・・もう、いい、何も言いませんよ・・・
ぞりぞりぞりぞりぞりぞりぞりぞりぞりぞりぞり・・・
ジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョり・・・・
ツンツンツン
「!!」
現場に居る男子が一瞬固まったのは言うまでも無いだろう。
「よし、こんな所か」
勢い良く水をぶっかけて禿山と化したそれは姿を表した。
「ふむ・・・我ながらいい仕事した。」
文字通り生まれたままの姿になった相川はいまだに気絶したまま。
ドライヤーで直に乾燥させられて、すでに準備されていたスク水(旧)をせっせと着せられていた。
しっかりとサポーターも忘れずに付けられている。
そして完成したスク水アイカワクン。
「・・・足りないな」
そこには毛という毛を髪の毛意外剃り落とされた哀れなスク水少女が居たのだが、葉山先輩にとってはそれはまだ納得のいくものではなかったらしい。
「・・・胸パッド」
「ヤー」
即座に渡される普通の胸パット。
慣れない手付きで両方入れて相川の方を二、三発叩く。
「むお?お?あれ?何で俺寝てるの?」
起き上がった相川・・・モトイ、スク水少年(ありとあらゆる物処理済)
「おめでとう、君は生まれ変わったんだ!さぁ、これから第二の人生を味わうがいい!!」
ぱちぱちぱちぱち・・・温かい拍手に迎えられた少年は今までの色々と報われなかった人生を振り返り・・・泣いた。
頭をぽりぽりと掻きながら立ち上がり・・・
「アレ?なんか、すぅすぅする・・・」
不思議な違和感を感じていた。
なんというか包む物がなくなった変わりに何かがぴったりとフィットしていたり、胸には何かがついてるような気がしたり。
なぜか腕とかが滑々する。
「仕上げはこれだ」
そう言って目にもとまらぬ早業で相川の頭上にネコミミと付け毛をつけて人間の耳をうまいぐわいに隠すと言う職人芸を披露するミスター動物耳一号。
「おぉぉ・・・」
男子女子その完成度の高さに一瞬呆けてしまうほど。
口々にため息が漏れる。
「ショートカットのネコミミ少女(旧スク水)」
「鏡だ!!鏡を持ってこい!!」
葉山の叫びにいち早く反応した数人が思い思いに鏡を探し出す。
さすが高校。
女子はすぐに鏡を見つけた。・・・というか自前の物を持って来ていた。
「さぁ!!自分の顔を見てみるんだ!むしろ前進余す所無く見るんだ!」
葉山に進められて渋々自分の様子をチェックする。
「・・・!!」
すぐに頭に手を当てる。
「・・・!!!(なかなか取れなくて慌てている)」
「ア○ンアルファでくっ付いています」声高々にア○ンアルファを持って宣言する葉山。
「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!ネコミミが生えたぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
マテコラ。
「どこの世界に急にネコミミが生える人間が居るんだ・・・」
トウマの的確な突っ込み。
「何を言う!!」とっさに反応する葉山。
「我々人間は目で見た情報を電気信号として脳に伝えてそれが『見えている』と錯覚させるのだ!!急に生えてくるのだって脳に直接そのような信号が送り込まれていれば不可能ではぬぁぁぁぁぁぁい!!」
「・・・!!(腕の滑々感に驚き)」
「…いいのかそれで?」
「・・・?!・・・・!!!(腋毛、脛毛、髭が剃られている事に吃驚)」
「む?」
「その・・・どう頑張ってもそいつはネコミミ少女じゃなくってネコミミ少年だろ・・・・?お前はそっちの趣味は無いんじゃなかったか?」
「・・・・ぬああぁぁ!!」
「・・・(まさかと思い水着の下の密林を確かめる)」
「しまったぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(禿山を見て絶叫)」
違う意味で絶叫する二人。
「相川・・・気にしちゃいけない。似合ってるぞ」
ぽんぽんと肩を叩く委員長・・・いや、それ誉めてるのか?
「いいんちょ〜・・・」
「・・・ぽ」
・・・・・ポ?ナンデスカその効果音は・・・
「なぜ顔を赤らめるぅぅぅぅぅぅ!?」
「な!?誰が顔を赤らめているか!!」
「お前だお前このメガネ!!」
「な・・・そういうのなら自分の姿をもう一回良く見れば良い!!」
タイミングよく先程の鏡探しに行った男子が到着。
ドコから持って来たのか全身が写るタイプの鏡を持ってきた模様。
「どこから・・・」
「さぁ!!見るが良い!!」
「俺が自分を見て、どうしろっていぅ・・・・ん・・・だ・・・・・・・」
声が徐々に小さくなる相川。
「・・・ぽ」
あ。
「・・・うぞだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!しっかりしろ俺!!」
頭を抱えてもだえ苦しむ。
あ、窓から逃げようとしてる。
「かえるぅぅぅぅぅぅ!!」
「待て」首の鎖を勢い良く引っ張られ再び沈黙。
「良く死なないなこいつ・・・で、何をしてるんだお前は」
「ん?いや、せっかくの傑作だからさ写真でも取って置こうかと思って。」
こうして相川君の新たなトラウマが刻まれる事となった。
「名無しの物語」の登場人物の葉山君大活躍です。
コメ先生からはオッケィもらっているので問題はないのですが…壊しすぎたかもしれないですね。
…本編よりすごく書きやすかったです。