名前を変えた日
最初は日記を書いていた
なんにもない
ただの学生の日記を綴っていた
問題は自分が周りと違うことにあった
感想で聞いた世界は
自分の知る世界とはまるで違っていたからだ
「普通はありえない」と言われた
普通とはなんだろうか
小学校、いや、幼稚園入る前からの付き合いなぞ
そこらじゅうに居るだろうに
どうして、そんな幼馴染たちは恋愛に進まないといけないのか
普通とはなんだろうか
遠い昔、一度だけ自分の周りの話をしたことがあった
当時の語彙力の拙さも問題だっただろう
ただ、「普通は〜だ」そう言われるたびに自分が嫌になった
女子同士が恋して何が悪い
ただ好きな人が同性だった
そういう考えは甘いのか
普通の恋バナとはなんだ
推しの先生がいて何が悪い
推しの教師が教えてくれる授業なら
どれだけ苦手でも少しは頑張れる
そう思う人がいる
それではいけないか
普通とは一体何を示すのか
「他人ばかりではなく自分のことは言えないのか」
そう、言われたことがあった
そうなのだろうな、本当は
こればかりは何も言えない
恋している彼女らの目はとても綺麗で
「恋をする」という感情は分からずも
私はその瞳が好きだった
そういう日々を乗り越えようとした
でも、手は止まった
これでも3年保ったのだ
体調が元々良くなかった、というのは言い訳なのかもしれないけれど、私はその日から一度も書こうとはしなかった
それから1年と少し
深夜テンションで色々おかしかったのか
久しぶりに端末を開き、アドレスを入力した
名前を変えた
あったであろうものをあっさりと消して
自分の話を書くことにした
楽しかった
個人の日常は
「こんな人もいる」
そんな言葉で受け入れて貰えたりするから
誰かに追いつきたい
人が読んでいて笑ってくれるようなことを書きたい
そう思えた
結局、今も昔もあまり語彙力は進歩はせず
現実の人間関係に関しても
あまり変化はなかった
それでも
ここで、沢山の人に会うことが出来た
体調回復に努めながらも、
時々顔をニョキっと出そうと思った
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伝えられるうちに
言いたいことがあります。
でぃーごとてぃーだ を見つけて下さった皆様へ
幸せな時間をくれたこと
素直に笑える時間が出来たこと
本当にありがとうございます