破損と限界
著者の独り言
朝起きた瞬間、恋愛ものが書きたくなるの僕だけですかね
ディーン、こいつはかなり凄いぞ、ゲート出現の感知に、おびただしい量のエネルギーだ。とうに人外種行きの放出量だぞ...
「か、カミラさん?ディーンは大丈夫なの?」
「カイ、心配しなくていいぞソフィアが今頑張ってくれているから」
ん、、、
暖かい
「ん、、、」
「あっ!気がついた」
柔らかな緑色のあたたかい光...
ソフィアの治療中だと言うことは容易に想像できた。
まだ目が痛む、まぶたも少しヒリヒリするな、左の足はジンジン焼き付くような痛みだ。
「ここ、は、、?」
ぼやける視界は、見覚えのない部屋だった。
「うっ、酷い充血だな」
「目の周りのヤケド痛そうだよぅ」
カイと、カミラさんの反応からしてだいぶ酷いのだろう。
「ディーン、よく聞くんだ。正直君の力は半端じゃない、その力を目だけで制御し次元獣を破壊するには限界がある。さっきのように簡単に抵抗されてしまうし、目が合ってないと効果が半分も出ない。それに圧迫される直前少し身体に負荷がかかるようだ。だから、気を引いていたとしても次元獣に気づかれてしまう。」
よし、今日から特訓だな!とニヤリとした、カミラさん
「目以外で制御できるようにするんだ。」
うん、全く意味が分からなかった。
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数日後、火傷も凄まじいスピードで回復した。
「それじゃぁいきますかな」
カード再発行だ。
「ディーン、君のエネルギーが膨大すぎてカードが処理落ちして破損したんだ。ライトストーンって言ってエネルギー耐性が一番強い鉱石で、できてるんだけどな」
カミラさんは苦笑した。
「君には驚かされっぱなしだよ」
役所に着いた。
俺が入った途端、その場がザワついた。
「随分話題になってるようだ。ランクもまだない新前ハンターが前代未聞のカード破損だもんなぁ」
役所の人も、待ってましたとばかりに出迎えてくれた。
「高耐久、レッドカードをご用意しました。コアと連携を行いますね」
おぉ、とカミラさんだけでなく野次馬達から声が上がった。
「な、なんだ、レッドカードって。」
「幻のレッドカードだ。」
「俺ァ本でしか読んだことねーど?」
「推定耐久エネルギー値50,000だったかな?」
野次馬の感じからしてだいぶレア物らしい
「カイ、普通のハンターのエネルギー量は分かるか?」
首を傾げた。
「お勉強の時間だ。」
役人はまた、連携に手間取っている。
その隙にカミラさんのハンター教室が始まった。
「ランクごとに平均エネルギー値が公式で調査されている。F~Eランクは0~100くらい。
D~Cはハンター人口のほとんどを閉める、エネルギー値は100~300くらい。
高ランクとされるB~Aで、記録されているMAXエネルギー値は521だ。
これより上ってなると世界でも、数人しかいないSランク以上、瞬間エネルギー値最大記録は1015だ。」
「連携完了致しました。」
「ディーン早速ゲート出現の感知してみろ」
えっ、と野次馬達がざわつく
「エンジン全開で初っ端から本気で探せ~」
言われた通り、全力集中!!
目に痛みはない、完治したみたいだ。ソフィアありがとう
ここは建物内だ。探索範囲を広げよう、グッと力を込めると、、、
「あ、熱い!?」
まだカードを持ったままの役人が驚いていた。
「ディーン辞めだ。」
うおおぉぉ、歓声やら、驚きの声やらで今日で一番役所が湧いた。
ハンターランク欄には赤いカードに赤々と“未知数”と表示されていた。
「伝説の再来か、、、?」
「目の能力の覚醒者か?」
野次の声が気になったが、カミラさんは違う心配をしていた。
「こいつの収入はどうなる、」
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その後、ブラックカードという更にランクの高いカードを連携し何とかギリギリ読み取りに成功した。
その時の役所は、野次馬で埋まっていた。
動画を回したり、写真を撮ったり有名人が空港に来たみたいな騒ぎだった。
魔力推定値約100,000万を記録した。
ハンターランクSSSSS
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「あぁ~死んじまうよォーちょーろーーぉ」
「なかなかの坊主じゃないの、私好みよォ」
「あんだぁ、こいつぁ!?ぶっ〇〇すぞ!!」
「この子...まだ本気じゃないカモ」
「ひぃ~ぢがれだーー」
「う~ん、まだ制御が足りないようだね」
「長老様、我々スキルコード:アイの7魔導の七つの目の加護でも、力の爆発的発生を弱めることで精一杯です!!」
「うむ~、眼竜の力、授かりし時かもしれぬの」
「「「「「「「 !?!?!? 」」」」」」」
読んでいただきありがとうございます!
いや〜当初の予定よりディーンがチート的存在になってきたな〜、
人外種のミカちゃんのこと忘れないでくださいね?
次回をお待ちください!