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できないものはできないんです  作者: あといか
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成長

これから言う事は俗に言う失敗談、だと私は思っている。例え、そのなかで、こんなことがなければ関わることがないだろうはずの相手に手を差しのべられたり、逆に他人を慮れるようになったとしてもこれは密度の小さい経験だったと言おう。

せめて不幸そうな顔を見たとしても同情さえしてくれなければ幸いだ。なんせ私は精一杯生きてるから。よろしく。

始まりはどこにでもあること。

迷いが私を押し潰そうと躍起になっていた。

コンクリートも硝子でさえも迷いに侵食されようとしていた。

私は朝10時に起きた。カーテンが開け広げられたまま昨日から放置されてある。言い訳を言うつもりで何かと縁のある曇天のせいにした。親の声を聞き階段を下りた。皿の上には卵焼き、目玉焼き、あと味噌汁(卵入り)が並べられていた。私は幸いにも卵を食べることができるのでそれをすべて口に入れた。

殻が入っていた。

明日は7時に起きよう。そう決めた。

うるさい奴はこの私の考えを見て今やれとでも言うのだろうか。

朝起きて、この場所に立つと言うことは1日一度だけだと決めているので、彼らの言葉は今のうちはスルーするのだ。

この一度だけと決めていることには理由がある。気づかないだろうがかるく100の意味があるので説明は長引くだろう。だからしない。こうしていれば最も楽で効率のいいことを正当化できるのだ。

そして私は学校に行く覚悟を決めた。

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