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09 脚本世界
消えていった
目の前で 儚く舞い散った花の花弁は
欠片すら残さずに
一つ一つ 風に攫われていく
手の届かないところへ
どんなに追いかけても
決してもう この手が掴む事は無い
そう決められている
「この世界には役割というものが存在している」
「人にはそれぞれ分というものが存在している」
「定められたその枠から出る事など、できやしない」
砕け散ったガラスの破片をかき集めても
完全に 元には戻らない
それは偽り
それは幻影
もう二度と失ったものを
その手が取り戻す事はできやしない
そう決められている
「この世界には用意された役割というものが存在している」
「人にはそれぞれ分というものが存在している」
「誰も、その定められた枠から出る事など、できやしない」
そう決められている
最初から