第四話~悪戯好きなお嬢様~
こんにちは、藤ヶ谷 秋子です。今回のお話は、書くのに1時間程かかりました...
「その程度で!?」と思われる方もいるかもしれませんが、そうなんです。何せ、カルーアちゃんの設定を考えるのが大変で...(涙)その分、楽しんでくださると嬉しいです!
あれから少しして、俺は無事に復活し、女に腹パンを決めてやった。女は少しだけよろけたが、すぐにピシッと立ち上がった。睨み合う俺達の間に、マスターがスッと割って入る。
「まぁまぁ、二人共、これから一緒に働くんだから、仲良...」
その瞬間、マスターの眼がカッと開いた。
「ふ、二人共、ちょっと手伝って!カルーア、『カルーアミルク』だ!!」
どうしてこのタイミングで?とも思ったが、マスターにバン、と背中を押されたのを皮切りに、俺達は動き出した。女は器具を準備し、俺は材料を棚から取り出す。マスターは鼻歌を歌いながら、椅子やおつまみの用意をしている。すると...
「うふふふふ、御機嫌よう!」
真っ白なドレスを着た幼女が扉をバーンと開けて入ってきた。....うん、幼女?
「き、君、いくつ...?」
俺はしゃがみ込んで聞いた。その途端、物凄い爆音と共に、今まで立っていた床が消えた。いや、正確には弾けとんだのだ。タイルが宙を舞う。
「全く、新入りが私を馬鹿にするなんて!ついつい悪戯してしまったわ!」
「ケホッ、コホッ...い、一体どういう...?」
するとマスターは慌てて言った。
「すみません、カルーアさん。...雫ちゃん、君にはまだ話していなかったね。彼女はカルーア・ミルク。ああ見えて88歳なんだ。外見と性格だけは、ずーっと悪戯好きのお嬢様なんだけどね。」
後ろでクスクスと笑う彼女に秘められた孤独に気付いているのは、一人か二人か-
~続く~
いかがでしたか?カルーアちゃんについては、キャラクター設定に追加しておきますので、そちらもどうぞ!