第一話~とある金欠の学生とバー~
初投稿です。小学生ですので、拙い文章になってしまうと思いますが、よろしくお願いします。
「ヤバい、俺の財布から諭吉が逃げてる~!」
何処にでもいそうな大学生、谷本 雫は部屋の中で絶叫した。親からの仕送りはあったのだが、何しろ上京したてで、必要な家電製品等を揃えていれば、当然のように野口やら樋口やら諭吉は逃げて行ってしまったのだ。
「とりあえずバイト雑誌でも読むかな。」
段ボール箱の山からバイト雑誌を見つけ出し、ヒョイとつまみ上げる。実家から持って来たロッキングチェアに腰掛け、パラパラと適当にページを捲ってみた。
「うーん...俺、器用な事はできないし、集中力も無いしなぁ。...あっ!」
思わず大声を上げてしまった事が恥ずかしく、慌てて口を押さえる。雫の目線のその先には、
『隠れ家バーシンデレラ バイト募集!! 初心者OK! 』
の文字があった。特に何の変哲もないバイト募集に見えるが、雫の瞳はキラキラと輝いていた。何故なら...
「よっしゃ!遂に俺の特技を活かす時がきたーっ!」
雫の一つだけの特技、それがカクテルを作ることであった。バーであれば、いつかはカクテルも作らせてもらえるだろう。雫は、連絡先を確認して、急いで電話を掛けた。
~続く~
いかがでしたか?おかしな所や誤字が無かったか、とても心配です...。何かあれば、すぐに教えてください。