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~セルリアとの出逢い~

初めまして、ギムレットです。

チート転生なるものに手を出しました。

バトル描写は苦手ですが、頑張ります。

目を覚ましたとき、彼はそこにいた。

眼下に広がるは、見たこともない別世界。


ー自分は殺されたのではなかったのだろうか?ー


そんなことを考えていた彼の前に、一人の見目麗しい女性が姿を現す。


「初めまして、阿修羅。私はこの世界を見守る十二の女神の一人。セルリアと呼んでください」


セルリアと名乗った女性に、阿修羅と呼ばれた少年は首をかしげる。

阿修羅は少し考えるように目を閉じ、やがてその目を開いてセルリアを見る。


「えと、ここはどこなの?セルリアお姉ちゃん。それに、僕死んじゃったんじゃないの…?」


僅かに首をかしげ、不安げに訊ねかけてくる阿修羅に、セルリアは女神と呼ばれるにふさわしい、慈愛に満ちた笑みを浮かべる。

そしてそっと阿修羅の体を包み込むように抱き締め、安心させるように優しい声で言葉を紡いだ。


「大丈夫、貴方は死ぬ前にここへやって来たの。もう彼方の世で受けたような苦痛も苦しみも感じることはないのよ。。貴方はこの世界で、新たな人生を送るの。私が、そうしてあげる。…さあ、阿修羅。貴方の望むままに」

「……じゃあ、じゃあね?僕、一杯の人を守れるようになりたいの。あとね、ご飯とかおよーふくとか、そういうのを作りたいの。そうしたら、お腹すいてる人とかにも分けてあげられるから!……だめ?」


目に涙を溜め、不安げにセルリアを見つめる阿修羅。

そんな彼を、セルリアはぎゅっと抱きしめる。

(嗚呼、この子はなんて清いのでしょう。あんな思いをしたにも関わらず、他の者を助ける力を欲するだなんて)

そう考えながら、セルリアは不安げに自信を見つめている阿修羅に、優しく声をかける。


「ええ、もちろん構わないわ。貴方には私たち、十二の女神の加護を与えましょう。力は何者にも負けず、貴方の望むものを生み出す創造の力を。…他にはないのですか?」

「え、えと…僕学校にいきたい。。だから、七歳のままがいいの…」

「分かったわ、全て叶えてあげましょう。………心優しき清き愛し子、貴方に数多の幸があらんことを…」


セルリアが唱えたと同時に、阿修羅の意識は途絶えた。

ここから、あのこの新たな人生が始まるのだ。

そう微笑んだセルリアは、気づかなかった。

彼が、どのような人物であるのかと言うことを……

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