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おののき、そして厄災へ  作者: ハロ
1章高校1年生 悪魔編
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2話 勧誘

僕は放課後、文科系のクラブを回る事にした。勿論、燐火も一緒に来ている。


「おい、燐火。陸上は行かないのか?」


「うん。まだ体験入部期間だしね。それに奏介の入るクラブの方が気になるかな」


「僕と同じ所とかに入部するなよ。燐火は運動神経抜群なんだからな。文科系だったら勿体無い」


「にしし。それはどうかなぁ?」


困った奴だ。

クラスも同じではないのに、休み時間の度に僕の席に来る。お昼もお弁当を持ってきて、だ。誠には、奥さんと呼ばれているし、本当に勘弁してくれ。


みてくれはいいんだよ。

顔も可愛いし、スタイルもいい。頭も賢く、運動センスもある。

あれ?これ誰でも惚れるんじゃね?


あ、僕は幼馴染みで、妹みたいなのだから遠慮するけど。




「あ、ここは将棋、囲碁部だね」


「へー。まとめられて2つのクラブが1つになってるんだ。活動はどうなるんだろう?」


「やあやあやあやあ!君達!入部希望者かい!歓迎するよ!さぁ!入って!」


熱い、暑苦しい人に、無理矢理、中に押し込まれる。


「あの、校内を見学してただけなんですけど」


「そうか!そうか!ならば、好きなだけ見て入部するがよい!」


あー、言っても聞かない人だわ。

関わらずに隙を見て逃げよう。


そう思っていたら、将棋盤を持ってきた。


「では、1局お相手願おうか!」


「え!?僕は将棋した事ないですけど?」


「ならば、ハンデをくれてやるぞ!我輩は歩を3枚と王のみでいい。(それがし)は全部揃ってだ」


「はぁ、まぁ、いいですけど」


相手は歩3枚。

こちらは全て揃っているらしい。こんなの勝負になるのか?駒の動きを説明され、ある程度は理解した。


「「宜しくお願いします!」」


僕は舐めていた。

結論を言うと負けたのだ。たった3枚の歩によって、場は崩壊した。あれよあれよと、駒は無くなり丸裸とされる。


「くっ!」


「どうだ?どうだ?将棋、囲碁部に入りたくなっただろ?さぁ!歓迎しようではない───」


「お断りします」


「え!?何故!?」


「僕には向いてません。さぁ、燐火。次回ろう」


「おい!?ちょ!!おま!!??」


燐火の手を引っ張り、僕は部屋を出た。

あのまま相手のペースに乗せられては、間違いなく入部させられていただろう。燐火を巻き込む訳にはいかないしね。


ネットでさっきの対戦方法を調べる。


「くそ!!初心者殺しのやり方じゃねーか!」


「でも、相手の人。強かったね」


「まーな。手も足も出なかったわ」


次は気を付けないと。


校内を探索する。

放送部、文芸部、イラスト部、美術部、パソコン部なんてのもあるのだ。


「後は、生徒会だね」


「それはヤダよ」


「どうして?」


「クラブは幽霊部員にもなれるが、生徒会だと無理だろ。一旦入れば退部不可能だしな」


「それは困るね」


生徒会は自主的に入るクラブだ。

勧誘とかはされていない。どうやって人選しているか謎な所もあるが。


「もうクラブないよ?何処かに決めないと………後は1つだけ方法があるけど」


「ん?何さ?」


「自分でクラブを作る!」


「あー、それこそ面倒だわ。それなら生徒会に入る方がマシ。あ!?」


生徒会室の扉が開く。

うわ、失言したわ。聞かれてたらどうしよう?


「ははは!それならば生徒会に入るかい?」


そこには堂々 順先輩が居た。

日比野 燐火

挿絵(By みてみん)

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