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同居人はドラゴンねえちゃん  作者: SAI-X
第20章 果てしなき激闘の軌跡
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EPISODE384:オペレーション・スキュータム PART1

「愚か者どもめーーッ!!」


 絶海の孤島、デミスの使徒・本拠地――ダークマスターは仮面越しに激怒し、サリヴァンやオブシディアンとカールトンを指先からの光線で折檻した。


「おーコワッ。ダークマスター様ってば激おこだよ」

「私たちも注意して取り組まないと――ね」

「申し訳ございませんッ! このオブシディアン、責任をもって今回の作戦に臨んだつもりでございましたッ……」

「わ、私からもお詫び申し上げます、ダークマスター様! 実力を見計らずにあんな役立たずどもを貸したのがそもそもの間違いでした!」


 ダークマスターはその手から光線を唸らせ、オブシディアンとサリヴァン、それにカールトンへ懲罰を与える。明日は我が身か――と、それを恐れながらもマーガレットとマリエルは見物している。


「はっはっはっは! 栄えある五戦騎、ゴールドクラスともあろうものが情けないぞ! オブシディアン、サリヴァン!」


 極めつけに、そこに、ご機嫌な様子のロギアが現れダークマスターのそばに立つとゴールドクラスのふたりを見下した。


「ロギア!」

「貴様ァ! 知っているぞ、貴様が我々に無断で今回の作戦に割り込んできたことは!」

「? ……なんのことかな?」

「ロギア、貴様……」


 猛るオブシディアンから指摘されるもロギアは首をかしげて知らんぷりを決め込む。オブシディアンは歯ぎしりしてサリヴァンは、「え……どうなってるんだ」と、困惑。マーガレットとマリエルは、腕を組んだり両手の手のひらを上向けにしたりした。


「ダークマスター様、どうやらオブシディアンとサリヴァンは自分たちが考えた渾身の作戦が失敗したショックを受けたあまり頭がおかしくなりうわごとを言っているようです。あの程度の罰ではなまぬるい、より相応の処罰を」

「フ……」


 力こそ正義。弱きは罪。しくじった連中にかけてやる言葉はこのくらいで十分だろう。と、ロギアはゴールドクラスの二名を心底見下した顔を浮かべながらダークマスターに告げ口する。無論、自分が無断で彼らの作戦に割り込んで手柄を横取りしようとしたという余計な報告など一切しておらず。

 主君に対して以外の態度はあくまでも傲岸不遜。それに元来より、ロギアはオブシディアンのことをバカにしている性質ゆえなおさらだ。

 サリヴァンとオブシディアンは苦虫を噛み潰した顔でロギアをにらみ、マリエルはこの現状にほとほと呆れる。マーガレットに至ってはトランプでひとり遊びを始めた。


「それよりも、だ……」


 そのうちダークマスターが、話を始めようとしたため五戦騎とその場にいたデミスのエスパーたちは一斉に首領に注目し、ひざまずく。


「――我らは八年前の大戦以来ずっと水面下で動いてきた。お前たち。我らは近々、大規模な行動を起こし世界を終焉に導く下準備をするべきだ――とは、思わぬか」

「と……言いますと……」


 語りを始めたダークマスターへ、頭を下げているロギアが神妙そうに訊ねた。するとダークマスターは仮面の下で薄ら笑いし、こう答えたのである。



「新宿都庁を強襲し、選ばれなかったものどもへ我らの力を見せつけるのだ」

「本格的な宣戦布告、というわけですね?」

「その通りだマリエル」

「ダークマスター様が仰るとおり……緑川和人をめぐる一件はあくまで余興。本命は、次の作戦にあるのよ」


 都庁への襲撃という形での、選ばれなかったものたち――デミスの使徒以外の罪なき人々への宣戦布告。

 増えすぎた人類を淘汰し、新たな世界を作る壮大な野望の第一歩――それと比べれば、緑川和人を拉致することなど、彼らにとってはほんの『余興』でしかなかったのである。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 それから二日後――、東京都の警視庁・会議室にて大規模な会議が行われていた。警察幹部らが教壇に並び立ち、その下に村上翔一らシェイド対策課のメンバーや公安部、それに捜査一課のメンバーも参加しているようだ。

 村上は先日デミスの使徒に警視庁が強襲された際に受けた傷がまだ完治していないのか頭部に包帯を巻いている。無理をしてでも会議に参加している姿は痛々しくも、使命へ対する忠実な姿勢とひたむきさを感じられずに入られない。


「昨夜自衛隊の諜報部隊がデミスの使徒と思われる組織の隠れ家へ潜入し、新宿都庁を強襲する作戦を企てているという情報が入った。そこで我々は迎え撃つべく自衛隊に協力を仰いだ」

「交渉の結果自衛隊側は、同じ国家を守るものとして快く引き受けてくれた。よって、最新鋭の兵器や精鋭が今作戦に導入される」

「なお、今作戦はエスパー警官及びシェイド対策課の手は借りない方針で行かせてもらう」


 講釈をたれる警察幹部のうち、いかにも正義側の人間らしからぬ意地の悪そうな顔つきの筒井管理官がシェイド対策課のメンバーへ、突きつけるようにして余計な一言を告げる。

 筒井の発言を快く思わなかった不破や宍戸小梅らは立ち上がり抗議しようとするが、村上警視から止められて、代わって村上が彼らの意思をハッキリと伝えるつもりだ。


「お言葉ですが筒井管理官ッ! 相手は八年前に『光の矢』と全面戦争を行って互いに壊滅的被害を出して引き分けたほどの危険な連中です。自衛隊の力を借りるのもおろか、エスパー警官を除く我々が束になって挑んでも返り討ちに遭うだけだッ!!」

「そういう君だって、去年クモ型シェイドが大量発生した際自衛隊に協力を仰いだくせに部下たちを大勢死なせた(・・・・・・)じゃないか?」


 抗議して思い切り相手に揺さぶりをかけたつもりが、筒井管理官はこともあろうか、村上の過去の傷をえぐり出した。

 傷口に塩を塗り込むように、一応正義側の人間とは思えないほどの厭味ったらしい顔と口調でだ。


「!? それはッ」

「だが私はおたくらのような失態は犯さない。先人が犯した過ちを二度も繰り返すほど愚かではないし、今回は以前の失敗も踏まえて武装全般に改良を施してあるのでね」

「しかし筒井管理官……改良できたところで、エスパー抜きでデミスの使徒には――」

「あーあー聞きたくもない! 発言を慎みたまえ村上警視!」

「気を取り直して……今作戦の内容はメディアにも大々的に報道する! 我々警察の威信がかかっているのでね!」


 か、勝手すぎる……!

 少々失礼がすぎる言い方をするが、この老害やはり何もわかっちゃいない。

 やつらがいかに危険であるか、どれほどの被害が都庁周辺に及ぶかを。

 この作戦に失敗したときの損失、警察全体の威信とメンツが潰れてしまうことを想定していない無謀さ――。

 少なくとも、警視総監をはじめとするほかの警察幹部たちは、自分たちシェイド対策課に対して厳しくあたりながらも理解を示しているというのに!

 このボケオヤジの無能ぶりには怒りを通り越して呆れすら覚える。どうしてこんな大ボケが警察の幹部になどなれたのだ――?

 村上は筒井の後先考えぬ身勝手さと短絡的な思考、そして、能力の無さにめまいと、吐き気をもよおし――頭を抱えた。

……えーと……


その、皆様……前回の更新からだいぶ間を空けてしまったことをお詫び申し上げます。


次回の更新はいつになるかはわかりませんが

ぼちぼち、書いてみますので……。


SAI-X

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