表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ある集落の風習のお話

作者: 月川 揖
掲載日:2025/11/22

これは、人づてに聞いた話です。

 日本のどこかにあるというその集落。そこにはある風習がありました。しかし、田舎には風習というものは付き物で、何も珍しいことはありません。本当にただただ、普通の集落です。

 その風習とは、「音成」と名付けてある木製の像のようなものを一家族一ヶ月持ち回りで、夜通し見張るんだそうです。「一家族」というのが肝で、一族だったら遠く離れていても「一家族」として扱われるため、一人暮らしの人は、お子さんが帰ってきてくれますが、家族じゃない人は手伝ってはいけないらしいです。幸いなことに見張らなければいけないのは日が落ちている間だけだそうで、日が昇れば眠ってもいいし、家事をしてもいいし、何をしていてもいい、そんな風習だったそうです。

 恐ろしいのは、孤独死した老婆が「音成」ってことなんです。何を言っているのか分からないと思いますが、木製の像はその集落で村八分にされ孤独死した老婆の形をしているそうで、誰かが彫ったのではなく、亡くなってから数十年が経ったある日突然、この形で木が生えてきたそうです。そいつが夜な夜な動き出し、集落の住人を喰い始めました。集落の長が坊さんを呼び、供養した、はずでした。坊さん曰く

「この怨念はこの集落の人間全てを滅ぼすまで消えないよ。私が出来るのは、ある程度行動を制限することだけだ。誰かがこの像を見ている間は、この像は動けない。日が昇っている間は唯の木に戻る。いいね?これは君たちが背負うべき業だよ。」

なぜ、数十年も経ってから現れたのか、その老婆が何故村八分にされたのか、今では知っているひとはいないんだそうです。

三作品目です。

ちょいホラー?不気味なだけ?って感じなのですが、読んでいただけると幸いです。

感想などどんなものでもお待ちしております。

それでは、次回作をお楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ