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魔法のバイク 海渡り

ニキータの店

(陽気な店内BGM)


ホルド「頼むよ!出口まででいいんだ!連れて行ってくれよ!」


ニキータ「えー?無理ですよ。ここまで僕はお師匠様の転移スクロールで来てて、戻りのスクロールは一人用なんですから。」


ホルド「俺を装備すればいけるだろ?」


ニキータはムッとした。


ニキータ「僕にはできないです!谷間ないもん!」


ホルド ガーン


ニキータ「悪かったですね!ぺったんこで!」


シュッ


私「呼んだ?」


突然、現れた私に猫達は驚いた様子だった。


ホルド「リナ!急にいなくなったから、俺はどうしようかと!」


アニヤ「…………私も三途の川のほとりにいたわよ。もう、絶望しかなかった……」


私「大丈夫よ、ちゃんと、戻ってこれたし。辺津鏡へつかがみもご覧の通りよ。」


ポカーンとしているニキータの座る手前の空間が揺らぐ。


ドサドサッ!

ドサドサッ!


機械モンスターの残骸が山になる。

四脚やら逆関節やら軽量2脚やら……一見すると、針山のようにも見える。


ニキータ「うわー、コレ動かないですよね?」


私「部品取り面倒だから。全部持ってきたわ。買い取ってちょうだいよ。」


ニキータ「ひぇー、持って帰るの?コレ?」


私「その分、ここの商品買うからいいでしょ?」


私はニキータと物物交換することとなった。


買ったものはすぐに辺津鏡インベントリに収納する。


マフ『また変なのが来た。』(ぼそっ)


頭の中で、辺津鏡の管理人の愚痴が聞こえる。今までずっと、こうしてきたんだから、愚痴は気にしてられない。


私「ところで、ニキータのお店は装備品の仕立て直しとかはできる?」


ニキータ「裁縫さいほうですか?他に専門の業者がいますから、そちらに頼んでくださいよ。」


ん?そうなのか。


私「その人、ここに来てるの?」


ニキータ「はい。どこの階かは知らないですけど、近くに来てるはずです。連絡しときましょうか?」


「お願いするわ。」


そう言うと、私はホルドの首根っこを捕まえて、胸の谷間に装備し店を出た。


ホルド「なんだ?どうするんだ?」


アニヤ「裁縫?どこもまだ破れとかないわよ?あなたの今の装備。」


そうなのだが、マントの中は黒のボンテージスーツでスッポンポンに近い。私はそれを何とかしたい。


ホルド「とりあえず、上の階を目指すか。」


私&アニヤ「そうね。」


無心で進んでいると広い空間に出ていた。


私「あれ?」


気がつけば、ローマ建築のようなアーチの下をくぐっている。しかし、その柱は動いている。


ズン!


ホルド「エリアボスだ!」


アニヤ「多脚戦車?!」


ドッ!


頭上の巨体が天高く舞い上がり、降ってくる。


グォン!


私は咄嗟に辺津鏡で体をその場から転移させた。


ズズーン!


多脚戦車の質量攻撃、それと同時に背中の左右のエネルギーシールドが展開し、真ん中の巨大な三連装砲が火を噴く。


ズドドドォォン!


辺津鏡は再使用前のリロードタイムだ。


ホルド「前!」


アニヤ「ヘイスト!」


私の体が着弾より前に前に避ける。


キュドォォォン……!


爆風で前に転けそうになるのを逆に前転しながら受け身を取ると、私は魔砲タスラムを腰のホルスターから抜いた。


私『試し撃ちに付き合ってもらうわよ!』


ズシュゥゥン!


私「ぐっ」


タスラムは思った以上の魔力を吸い取った。私に残ってた魔力のほぼすべてがその銃口に集まる。私はタスラムを両手で構えた。


私「火砲ビッグブラスター!」


ド!


超極太のプラズマが発射される。


ゴッパァ!


装甲が弾ける音がする。しかし、あまりの威力と閃光に私は目を閉じていてた。


しかも、反動で体は後ろの壁に吹き飛ばされた。

激突する寸前に辺津鏡からベッドマットを召喚し、


ボフ!


衝撃を和らげる。


ホルド「奴は!?」


多脚戦車の方はというと。

その体のほとんどが溶けてなくなっており、いっぱいあった足がわずかに残っているだけだった。


ホルド「すげぇ、一撃かよ!」


アニヤ「すごい威力ね!」


しかし、

魔砲タスラム 状態:B


アニヤ「え!さっきまで状態はAだったのに!」


ホルド「ヘタリが早すぎる!」


あんまり多様ができそうにない。


そもそも、この威力を撃てる兵器を拳銃サイズに収めようとするコンセプトが間違っているのだ。

本来なら巨大な大砲で放つ代物だろう。


ゴゴゴゴゴゴ……


エリアボスが消滅し、何かのアイテムをドロップする。キラキラ青白く輝く光沢のある鎧具足だ。


私「アーマー?」


ホルド「やった!俺のだ!見た感じ、ミスリル製だな!」


アニヤ「けど、あなた今、猫じゃない。」


ホルド「う、そうだった……。」


私「とりあえず、辺津鏡インベントリに入れとくかな。」


あ、そうだ!コレを今のスーツにくっつけられないだろうか?裁縫師に会ったら相談してみよう!




そこからすぐの場所に登りの階段を見つける。

しかし、上がった先は、まだ神代ダンジョン。

食糧獲得は難しそうだ。


アニヤ「まぁ、食糧はさっき買えたし、このエリアが続いても当面はなんとかなるでしょ。」


行きましょう。


私「待って、休憩させて。」


今さっきの戦闘で私の魔力はカラだ。


ホルド「だから、そこの部屋まで行こうって話。」


あ、そういう事か。


ウィーン


おや?


アニヤ「何かの台があるわね?」


ホルド「そのそばには何も置いてない円形の台?」


私「パズルかな?」


パズルを解くとアイテムがもらえるギミックの部屋だ。


休んだらトライしてみよう。

私は猫にキャットフードをやって、自分は総菜パンを頬張った。


ムッシャムッシャ


ホルド「俺もいつかジャンボハムエッグを食べれるようになるんだ。」(ニャンニャンニャ!)


食べながら話すものだからホルドは口からボロボロと食べかすを落としている。


私『……実家の猫にそっくり。』




昼寝(?)から目を覚ます。

いつの間にか、皆で寝てたらしい。そもそも今は昼なのか?早く外に行きたい。

私の大きなあくびと猫の伸び。ニート時代を思い出す。


あの頃に戻りたいか?そう聞かれると、答えはnoだ。


アニヤ「なぜ?」


私「男になる研究を割と真面目にしてみたいと思う。」


アニヤ「?」


私「竿が欲しい。」


アニヤ「ば、バカじゃない?!何に使うのよ!?」


もちろん君に。




さてと、パズルをやろう。


私「失敗するとペナルティとかあるのかな?」


ホルド「そりゃあるだろ?天井のあれ。」


私「アレ?」


そう言われて、こちらを監視しているガンカメラを発見する。

パズルを失敗した人間はカメラの下に取り付けてあるレーザーで穴だらけにするのだろう。


まぁ、アレだけなら何とかなるだろう。


赤いブロックを外に出す系のパズルだ。周りには入り組んだ白いブロックたちが赤の行く手をふさいでいる。


私「へー。」


試しに2、3動かしてみる。


ホルド「わー、よせよせ!」


アニヤ「回数をオーバーするとペナルティ発動するんだから!」


ホルド「こういうのは俺の出番だ!」


猫が胸の谷間から前足を出す。

私はこういうのが苦手だし、アニヤはそもそもさわれないし、触っても動かないし……

あ、私の体を使えばワンちゃんいけるかもしれないが、アニヤもそんなに得意な方ではない。

なので、ここは素直に(元)ドワーフの猫に任せよう。


チョイ


ホルド「……こうだから、こうだな!」(ブツブツ)


チョイ、チョイ


私『あー、回数の色が緑から黄色に変わった。』


ホルド「あ、だめだ。」


え?!


回数の色が黄色から赤に変わる。

大きくErrorの文字が赤く表示され、天井のガンカメラがレーザーを放ってくる。


ビー!


私「辺津鏡!」

ホルド「ひぇ!」


グォン!


レーザーをすんでのところで虚空の彼方に吹き飛ばす。


マフ『危な!』


あ、そっちに行くんだ。まぁ、あの人のことだから死んでも死なないだろう。


ホルド「ふー、今度こそ。」


リロードして、最初からやり直す。


スッスッ


ホルド「んー。」


猫が前足で器用に口を押さえて考え事をしている。

かわいい。

外に出れたら、まず飼い猫を吸いに行こう。そうしよう。


スッスッスッ


スッ!


ホルド「解けた!」


テッテレー!


正解すると同時に円形の台の中が開き、床下から黒塗りのバイクがせり上がってくる。


アニヤ「ヨーロピアンタイプ?」


私「スクーターで家の近くのコンビニにしか行ったことないけど、多分、大丈夫。」


ホルド「こんなもんか?海渡りとか空を飛べるとかじゃないのか?結構、大変だったんだが?」


アニヤ「それじゃ、解析アーティファクトアナライズ!」


ズヒュゥゥゥン


私「あぁ!」


せっかく、回復してきた魔力ガガガ……


アニヤ「あ、ごめん。」


私「うぅ……それより、何かわかった?」


アニヤ「このバイク魔石を積んでるみたい。それと特性:海渡り、ですって。カスタム次第では空もいけるみたいよ!」


アレ?肝心の名前は?


アニヤ「あ、そういえば。」


ホルド「もっかいやるのか?」


もーいいです!

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