破滅と平和の人形姫
初めて投稿します。シリーズ物ではなく短編です。誤字脱字、矛盾がありましたら申し訳ございません。
昔々、ある国に美しい姫が産まれました。
ですが、国王と王妃は姫の髪と瞳を見た瞬間悲鳴をあげました。姫は白い髪に赤い瞳をしており、この国の内戦の火種になるという古くから国に伝わる伝承と全く同じ容姿でした。しかし、国王は姫があまりにも美しい容姿だった為直ぐには亡きものにはせず、時が来た時に亡きものにすればよいと考えたのです。伝承のとある内容を嘘だと思いながら。
それから国王と王妃は姫に美しいドレスを着せ、まるで人形のように接しました。時は流れ姫は15になりました。そこで初めて何で自分が幽閉され、何故両親に人形のように接していられるのか知ったのです。
「そんなくだらない伝承で私を15年も閉じ込めてたの!?」
姫は怒り、そしてとある決意をします。
「そんなに伝承を恐れるならその通りにしてあげるわ。」
それから五年の歳月が経ち、姫を巡り内戦が勃発しました。姫の容姿はこの世の者とは思えない程美しく、公の場には出たことがないものの、噂を聞き付けた人達が姫の姿を見るために忍び込み、姫自身が望まない内に身分関係なく沢山の殿方を魅了したのです。
内戦は激しいものでした。しかし不思議なことに戦火に巻き込まれた民の血は流れませんでした。
姫は内戦がおきた時巻き込まれた人達が血を流さないよう裏で手を回していたのです。
勿論、姫一人ではこんなことはできません。姫の企みには若い大臣も加わっていました。やがて内戦が終わりました。残ったのは善良な市民と貴族、王族と姫の共犯者の大臣。
「私を女王にしなさい。さもなくばまた内戦が起こるわよ。」
その言葉を聞いた国王はまた内戦が起こるのを恐れ、姫に王座を渡しました。そして一年後、女王となった姫は共犯者の大臣と結婚式を挙げたその日、誰もいないところでこう言いました。
「これで全てが終わったと思わないで下さいね、お父様、お母様。」
『白い髪と赤い瞳を持つものが誕生し、成長した時その者の美しさに魅了されたもの達の手によってこの国に内戦が起こる。』これが姫が産まれた時に前国王達が恐れた伝承でした。ですが、この伝承には続きがあったのです。
『しかし、その者が女王となった際はこの国は未来永劫続くだろう。』女王は呟きます。
「本当に愚かな人達、自分達が平穏に過ごす為だけに後半の伝承を嘘だと思い、成人する前に私を亡きものにしようと考えるだなんて。この国が滅びてもいいと思ったのかしら。」
その後前国王と前王妃は自分達が我が娘ににした通り幽閉され生涯を終えました。生涯を終えるその日まで娘に赦しを乞い続けました。
「私はあんな伝承のせいで15年も幽閉されてたのよ。赦しなんて与えないわ。これが私の貴方達への復讐よ。」
美しい女王が統治したお陰でその国は未来永劫何者にも侵略されることなく、平和に繁栄し続けました。しかし、一部の人達は女王の事をこう語り継ぎました。
『破滅と平和の人形姫』と…
ここまで読んで頂き誠にありがとうございます。
つい、頭に浮かび、思わず物語を作ってみました…長文申し訳ございません…。もし似たような物語があった際は直ぐに謝罪と削除をします…




