3話
この作品はフィクションです
渚と令嬢のsp物語とは別の世界のお話です
登場人物
山咲渚
黒羽高校の2年3組
運動神経は良いが勉強が苦手
幼い時に母が病で死亡
赤谷理田
黒羽高校3年1組
生徒会長で成績優秀
渚の幼馴染で隣の家に住んでいる
渚からは、リッたんと呼ばれている。
赤谷桜
理田の妹
渚のクラスメイトで親友
渚からはさくちゃんと呼ばれている
山咲慎司
渚の父親だが、渚たちの住んでいる高町の警察署で刑事をやっているので、滅多に家に帰ってこないが毎日電話をかけてくる
中村龍
慎司の部下で渚と仲が良い
本編
山咲 「お風呂ありがと、あれ?さくちゃんは?」
理田 「醤油と洗剤買いに駅前のスーパまで、行きましたけどなんだか遅い気がします、しかもスマホ家に忘れていて」
山咲 「まぁ、あと5分もすれば帰って来るっしょ、リッたんもシャワー浴びたら?風邪ひくよ」
理田 「そうします、じゃあ桜が帰ってきたらご飯食べましょ」
山咲 「ご飯までありがと」
理田 「じゃあ行ってきます」
そう言って理田は風呂場へと向かった、だが桜は15分経っても帰ってこなかった。
………
理田 「遅いですね」
山咲 「雨も弱まって来たしバイクで、ちょっと駅の方まで探してみるわ」
理田 「わかりました」
山咲 「インカム持って行くから帰ってきたら電話して」
理田 「いってらっしゃい」
そうして僕はバイクを走らせて桜を探した、だがどこにもいなかった
山咲 「あいつどこ行きやがった、こっちは腹が減って仕方が無いっつうの」
そうして探すこと30分、休憩ついでに、ガソリンスタンドでバイクにガソリンを入れてる途中、僕のスマホが鳴った、相手は親父だった
山咲 「どうした親父」
慎司 「今、理田ちゃんと一緒か?」
山咲 「いいや違うけど」
慎司 「なら今すぐ彼女を署に連れてきてもらえるか、できればお前と一緒に、今すぐだぞ!」
山咲 「お…おう」
そして僕は言われた通りにすぐに、家に戻りリタを連れ警察署に向かった
………
そして警察署について出迎えてくれたのは親父の部下の中村龍さんだった
中村 「やあ渚くん、それに理田ちゃんであってる?」
山咲 「久しぶり、龍さん」
理田 「初めまして赤谷理田です」
中村 「こちらこそ、初めまして高町署の中村です」
山咲 「なんかあったんですか?いつもとは違く真剣ですけど、」
中村 「まぁ仕事中だからね」
そうやって話していると僕たちは会議室みたいなところへ通された
中村 「先輩、連れてきましたぜ」
山咲 「おい、親父いきなり呼び出しといてどうしたんだよ」
慎司 「お前は一回下ってろ、理田ちゃん家に桜ちゃんいる?」
理田 「いいえ1時間ぐらい前にお使い行ったきり帰って来てないですけど」
慎司 「やっぱりか」
山咲 「なんなんだよ、早くここに連れてきた理由を教えろよ」
慎司 「はっきり言おう桜ちゃんは死んだ、いや殺された。ナイフで滅多刺し」
その言葉を聞いた瞬間、理田は膝から崩れ落ちて気絶してしまった
山咲 「おい!しっかりしろ、おい」
慎司 「中村!救急車だ」
中村 「わかりやした」
………
理田 「ん…」
山咲 「おっ、気づいたか、調子どうだ」
理田 「大丈夫、ここどこ、どのぐらい寝てたの?」
山咲 「警察病院っていうところらしい、大体3日ぐらいは寝てたな」
理田 「桜は?桜は本当に死んだの?ねえ、答えて!渚くん」
山咲 「あぁ、確かに桜は死んだ、紛れもない事実だ、」
理田 「なんで元気なの?親友でしょ、友達の死ってそう簡単に受け入れられるの?」
山咲 「見たからね、あいつの遺体を、まだ心残りがありそうな顔したまま、眠っていたよ」
理田 「なんで?なんで桜は殺されなきゃいけなかったの?誰に?ねぇ知ってるなら答えて」
山咲 「それを言ってお前はどうする」
理田 「……す」
山咲 「は?聞こえねーよ」
理田 「殺す、桜を殺したやつを見つけて桜よりもっと酷いやり方で殺す」
山咲 「お前、何言っているのか分かっているのか?」
理田 「いいから犯人の情報を言って、どうせ慎司さんから聞いているんでしょ?」
山咲 「わかった言うよ、ただし条件がある」
理田 「何ですか?」
山咲 「俺は犯人探しには協力するが殺しには加担しない、そして夏休み中に自分の手で解決しろ」
理田 「わかりました」
山咲 「今外に居るのが龍さんだから、そいつに呼んでくる」
………
山咲 「頼む理田に犯人の情報を言ってくれ」
中村 「被害者の遺族に犯人の情報なんて言えないよ」
山咲 「あいつの目は本気だ、だから頼むよ龍さん、」
中村 「でも〜先輩にバレたら」
山咲 「こっちもなんか分かったら言うから」
中村 「も〜、先輩には黙っててくださいね」
山咲 「ありがとう龍さん」
続く
次回最終話!