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第10回 覆面お題小説  作者: 読メオフ会 小説班
7/11

再会系アプリ

※注:小説家になろうが絵文字に対応していない場合があるので、絵文字は(〇〇の絵文字)と表記しています。

シュウ

「マキさんこんにちは!」

「僕も90年代Jポップ好きなのでいいねしました(キラキラの絵文字)マッチできて嬉しいです(笑顔の絵文字)」


マキ

「シュウさん、こんにちは」

「98年生まれってことは同い年ですかね?同世代でちょっと古めの曲好きな人少ないので私も嬉しいです!」


シュウ

「同い年ですね(グッの絵文字)今社会人3年目で銀行で働いてます(炎の絵文字)」

「僕はスピッツとかザードとか好きなんですけど、マキさんは誰が好きですか?」


マキ

「私はちょっと遠回りしてて、社会人1年目です。公務員してます」

「私もスピッツもZARDも好きですよ!子供の頃、よく父の車で聴いてました」


シュウ

「大学院とかすかね?じゃあ俺のほうが社会では先輩だ(筋肉の絵文字)なんでも聴いてね笑」

「というか同い年ならタメ口でいいよね(クラッカーの絵文字)」


マキ

「文面でタメ口とか使うの苦手ですけど、頑張りますね」

「お仕事の話とかも色々教えてください笑」


シュウ

「文章だと仕事のメールみたいになっちゃうよね(満面の笑顔の絵文字)」

「せっかくなら直接あわない?カラオケでスピッツ歌おうよ(マイクの絵文字)」


マキ

「ごめんなさい、人前で歌うのは苦手で・・・」

「まずはカフェとかでお話するのはどうですか?」


シュウ

「歌うの恥ずかしいのかわいいね笑」

「いいよ〜どこだと出やすいとかある?俺は職場が日本橋で、住んでるのが木場だから都心ならだいたい出れるけど(走る絵文字)」


マキ

「私は職場も家も横浜方面なので、都心ならたぶん一本で出られます」

「恥ずかしながらまだ実家に住んでます」


シュウ

「え!俺も実家横浜の方だよ(ビックリの絵文字)」

「まあ横浜いうても鶴見やけど笑」


マキ

「私も鶴見です・・・横浜とか言っちゃってごめんなさい」


シュウ

「いやごめん!同じ鶴見だから気持ちわかる!(泣き笑いの絵文字)」

「てか、同い年で地元も一緒てワンチャン同じ中学とかある?」


マキ

「私は中学からは学区外の私立行ってたから違うかも」


シュウ

「うわエリートや!笑」

「俺は小中高とずっと鶴見(ハートの絵文字)」

「じゃあ小学校は同じかもな〜あんま覚えてないけど笑」

「小4のときの担任がハゲてるのに小杉先生だったのだけ覚えてるわ(おじさんの絵文字)」


マキ

「もしかして、村越修太郎くん?」


シュウ

「え?マジで同級生?」

「ヤバ!鳥肌立ったわ(恐怖の絵文字)」


マキ

「小4の時に同じクラスだった板野遥香です」


シュウ

「ごめん(汗の絵文字)覚えてないわ・・・成人式来てなかったよね?」

「今度実家戻ったら卒アル見てみる(ビックリの絵文字)」

「てかマキじゃないんかい笑」


マキ

「覚えてないんだね。私は今まで一度も忘れたことないよ」

「村越くんに筆箱隠されたことも、ブスって言われたことも、一輪車から突き落とされたことも、スカートめくられたことも、好きな子バラされたことも、音楽の時間に歌をバカにされたことも、ぜんぶ」

「その後学校にいけなくなったことも、私立の中学入ったけど最寄り駅で村越くんに会うんじゃないかビクビクしたことも、結局心病んで高校辞めたことも」

「私は村越くんがちゃんと大学行ってちゃんと銀行員になってるのが許せないし、スピッツとZARD好きなのも許せない」

「私が死ぬ気で大学入って就職して、マッチングアプリ使って恋人見つけて、やっと人並みの生活できると思ってたのに・・・やっと小学校の時のこと忘れられると思ったのに」


・マキさんをブロックしますか?

→はい

→以後、マキさんとの会話は表示されなくなります


マキ

「日本橋で働いてて木場に住んでるんですね(笑顔の絵文字)」

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