表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/8

【第三話】新学期が始まった

九月一日、今日から学校だ。

四宮くんの顔が見たい。

だけど、私は四宮くんの顔を知らない。

どうやって話そう?

そんなことを考えていたら、いきなり後ろから両手で肩を掴まれ、話しかけられる。


「ヤッホー、穂乃果!」

「うわ!びっくりした、なんだ藍香か〜。」

「えへへ〜、ちょっと驚かしちゃった!」

「もうやめて〜心臓に悪いよ〜」


そんな感じで、いつものように藍香と会話をしながら学校までの道を歩く。


「ねぇ、四宮くんってどんな感じの顔なの?」

「どんな感じ?そうだな〜…うーん…結構目がぱっちりで、髪が少し長めで、最近身長めっちゃ伸びてるよ。」

「そうなんだ、うーん…イメージ湧かないな。今度直接見せてー」

「いいよ、でもなんでー?」

「…顔がよくわからないからさー。」

「もしかして…ライン交換して好きになっちゃった?w」

「え…?そそそ、そ、そんなことないよーw」

「その反応…図星だな?」

「ち、違うよ〜!!」

「絶対にそうじゃんw だって今、顔赤いもん〜。」

「…も、もう…そうだよ。」

「マジか!うーん、私はあいつのどこがいいのかわからないけど…。まぁ応援するよ!私、悠真と同じクラスだしね〜。」

「ありがとう藍香…!なんかあったら相談するね!!」


ついに藍香にはバレてしまった。

だけど、藍香にならバレてしまってもいいかなと思った。

藍香になら、なんでも言えるしなんでも話せるから。

そして、藍香と一緒に学校に行き、校門に入るとき、

「あ、いた!悠真だー!」

「え、あれが四宮くん?」

「そうそう!悠真と話せるチャンスだよ!おーい!悠真〜!!」

「あ、おう。」

「見てー、この子が穂乃果だよ〜。」

「おう、おはよう。」

「あ、お、おはよう…!」


そう言って、教室へ向かう四宮くん。

新学期初日から四宮くんと話せて、舞い上がる気持ちを抑える。


「ねぇやばいって!!あれが四宮くんなの?!めっちゃイケメンで好みなんだけど!!最高!!」

「穂乃果、ちょっと落ち着いてw そんなにイケメンかな?w」

「いやイケメンでしょ!!声もかっこよかったんだけど!」

「声?普通でしょw まぁ好きだとかっこよく見えるけどねー。」

「うんうん!最高だよ〜」

「まぁ、休み時間とかちょくちょく私のクラスに来たりするのはいいけど、やりすぎると怪しい人になるから、ほどほどにね。」

「うん!それはわかってるよ〜。でも昼休みとか中休みとか、ちょくちょく三組行くから、その時は来てねー。」

「わかったよー。」


新学期初日から、最高にドキドキしていた。

私はこれからの学校生活に、胸を弾ませた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ