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【第二話】相手の誤送信

数日後、ゲームをしていたら、いきなりラインから通知が来た。

ラインの通知が来た瞬間、誤ってその通知を押してしまった。画面は、ラインのトーク画面に移る。

そしてそのラインのトーク画面は、四宮くんだった。


〈なぁ、今日さ夜九時からやるあのドラマって七チャンだっけ?〉


「…え?」

私は四宮くんとタメ口で話せるほどの仲ではないし、こんな口調で話しかけてくるのはおかしいなと思った。

だけど、もしかしたら誰かと間違えて誤送信をしてしまったのかもしれない。

次の瞬間、そのメッセージが取り消される。


〈すいません!誤送信です、本当にごめんなさい。〉


やはり、誤送信だった。

すぐに返事の文を送る。


〈大丈夫ですよ!そういうこと私も何回かあるのでw〉

〈ありがとうございます(泣)〉


誤送信は私も、何回も経験している。

四宮くんも、誤送信をしてしまったようだ。

そして、なんだか敬語で話すのはよそよそしくて他人行儀な感じがしたので、「敬語じゃなくて大丈夫だよ」と伝えることにした。


〈あと、〉

〈なんか、よそよそしいから敬語じゃなくて大丈夫だよ。〉

〈確かにw〉

〈じゃあ、これからよろしく!〉

〈うん!〉


それでラインは終わる。

だけど、それでラインは終わったかと思いきや、十分後くらいにまた四宮くんからラインが来た。


〈あれ?今日誕生日なんだ〉


そう、七月七日は七夕だが、私の誕生日でもある。


〈うん、そうだよー。誕生日、七夕なんだよね〉

〈へー、偶然だね、おめでとう!〉


そして、四宮くんから「おめでとう」のスタンプが送られてくる。

私も、「ありがとう」のスタンプを送り返す。


〈実は、俺の誕生日も明日なんだよね〉


「え…マジ?」

思わず、そう呟く。

そして、四宮くんのプロフィールを見てると、誕生日が『7/8』と書かれていた。


〈え、そうなんだ!誕生日めっちゃ近いね〜〉

〈だね!〉


まさか、四宮くんと誕生日が一日違いとは。

私は驚きを隠せない。

そして、四宮くんは追加してくれたときに名前を名乗ってくれたけれど、私は何も自己紹介をしていないことに気がついた。

ラインの名前も、「HONO」とローマ字で書かれているだけじゃわからないだろう。


〈そういえば、私の名前とか知らないよね。二年七組の小川穂乃果(おがわほのか)だよ。〉

〈あぁ、それは知ってたから大丈夫。知らなかったらライン追加してないし〉

〈まぁ確かに〉

〈私の顔わかる?〉

〈なんとなくわかるw〉

〈そっか!よかった〜〉


どうやら、四宮くんは最初から私の名前と顔を知っていたらしい。

小学校も違くて、中学生になってからも同じクラスになったことがないのに、知っていてくれたんだなと少し嬉しくなった。


それから、私と四宮くんはずっとラインをしていて、気がついたら一時間が経っていた。


〈そうなんだw〉

〈うんw〉

〈じゃ、俺そろそろご飯だからー〉

〈はーい!〉


それでラインが終わった。

そして、ラインのバースデーカードが何個増えたか確認をする。

五個ほど増えていた。そして、その中に四宮くんが書いてくれたバースデーカードがあった。


『今日誕生日だったんだね!おめでとう㊗︎』


数日前知り合ったばっかりなのに、書いてくれたんだなと嬉しくなる。

四宮くんにラインを送る。


〈バースデーカード、ありがとう!〉


二十分ほど経ったあと、ご飯が終わったのか四宮くんから「どういたしまして」のスタンプが送られて来た。

少しドキドキしてしまった。

高鳴る胸を必死に抑える。

これって恋…?

いや、でも数日前知り合ったばっかりだし、それだけで惚れてしまうなんてダメだと自分に言い聞かせる。

だけど、気が付けば四宮くんのことばかり考えていた。



次の日、今日は、四宮くんの誕生日。

昨日のお礼に、私も四宮くんにバースデーカードを書く。

『誕生日おめでとう!これからよろしくね。』

そして、四宮くんからもお礼のラインが来る。

ドキドキして、慌てて通知を開いて、秒で既読をつけてしまった。

〈ありがとう、俺にもバースデーカード書いてくれて〉

そして、すぐに返事を送る。

〈昨日、私にバースデーカード書いてくれたから、そのお礼だよ〜〉

そして、「ありがとう」のスタンプが送られてきた。

私は、ドキドキが収まらない。

これはやっぱり、恋だ。

私は、四宮くんを好きになってしまった。


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