【第一話】知らない同級生からライン追加された
事の始まりは約二ヶ月前、七月の頭ぐらいまで遡る。
土曜日の朝、部活で疲れ果てて二度寝をしていた午前八時半。
アラームを止めて、手にスマホを持ったまま二度寝をしていた。
そんな時、スマホが「ヴー」と振動する音で目を覚ます。
通知を見てみると、ラインからだった。
なんだろう?と思い、通知を開く。
〈シノミヤユウマと知り合いかも?シノミヤユウマが、あなたを友達に追加しました。〉
「え?誰…?」
思わず、そう呟く。
だって、クラスに「シノミヤユウマ」なんて人はいないし、聞き覚えがない名前だったから。
「シノミヤユウマ」のプロフィールを見てみると、
『2-3 四宮悠真 バレー部』
それだけが書いてあった。
私の学校の人?いや、でも、追加してくるというのなら、自分の学校の人しか考えられない。
そうして、「シノミヤユウマ」のプロフィールを眺めていた次の瞬間、「シノミヤユウマ」からメッセージが送られてくる。
〈いきなり追加してすいません。二年三組の四宮悠真という者です。あなたが、野崎藍香さんのラインを持っていると聞いたので、追加しました。よかったら、野崎さんのラインを教えてくれませんか?急に知らない人からラインを追加されてびっくりしていると思います、本当にすいません。〉
慌ててそのメッセージを開いた。
どうやら、「シノミヤユウマ」は、私の親友の藍香のラインを知りたくて、私を追加したようだ。なぜ私なのだろう?他にも藍香のラインを持っている人ならたくさんいると思うのに。
でも、初対面で話したこともない人に、そんなことは訊けなかった。
少し考えて、返信を送る。
〈わかりました、全然大丈夫ですよ。〉
そして、「シノミヤユウマ」に、藍香のラインの連絡先を送った。
私は疑問に思い、藍香にラインをする。
〈ねー藍香〉
〈なんかシノミヤユウマって人から急にライン追加されて、藍香のライン教えてって言われたから教えたんだけど、これ大丈夫なの?〉
数分経ち、藍香から返事が来た。
〈あー、あいつか。大丈夫だよー。委員会一緒なんだよね〉
〈そうなんだ!でもさ、なんで私に訊いてきたんだろ、藍香の連絡先。〉
〈なんでだろ?w それはわからないな〜〉
〈マジか、謎だわー。四宮くんのライン追加できた?〉
〈うん、さっき追加された!〉
なんで四宮くんが私に藍香の連絡先を訊いて来たのかは謎だが、とりあえずこれで一件落着した。