それ実際に誰でもできるの? 実践——歩けないし座れない……っていう格別の事情がない限り誰でもできます
全身麻痺患者に『自力で座れ』と言っているんじゃありません。
足の不自由な人に『自力で歩け』と言っているんじゃありません。
そういった格別の事情がないなら、誰だって座るし歩くし食べますよね?
なので飽きたとか忘れたとかがない限り、誰でもできます。
でもまあ人間ですから、ついうっかり忘れたってのはよくあります。
なので可能な限り毎日続けて、それを習慣にしちまおうと何度も書いたのです。
同じことを1週間続けただけでは、身体に身についたとは言わないでしょう。
1ヶ月でもまだ足りない。
ですが同じことを1年間も続けたらどうでしょうか。
それはもう【習慣】になっていて、動きが身体に染みついているんじゃないでしょうか。
もはや意識なんてすることなく、自然と体が動いているんじゃないでしょうか。
今の自分がそんな感じです。
◆ ◆ ◆
よく仕事でもゲームでも『身体が勝手に動く』ってあると思うんですよ。
個人的体験で恐縮ですが、自分は学生時代某ハンバーガーショップでバイトをしていました。
で、こういうフランチャイズ店ってのは、個人的な独創性は考慮されずひたすら同じものを作るわけです。
それこそハンバーガーを1日100個以上も。ポテトを100袋以上も。
バイトしたての頃はそれぞれの分量を覚えるのに必死で、作るのが遅いです。いちいち考えながら手を動かしているわけですから。
ですがそれが半年1年と経験を積むにつれ、次第にハンバーガー構築速度は上がっていきます。
だって頭で考えるまでもなく、もうレシピも分量も身体に叩き込まれているわけですから。
考える前に身体が動いています。
まるで自分が1個のハンバーガー製造マシンになったかのごとくです。
習慣にするっていうのはこういうことです。
条件反射とも言いますね。
どんな人間でも経験さえ積めば必ずそれは習慣になり、意識することなく自然と体が動いてしまいます。
バイトでも肉体作りでも、それは変わりません。
◆ ◆ ◆
もうひとつ個人的体験で恐縮ですが、自分は以前FF14をプレイしていました(根性版〜新生版の最初の1年くらい)。
未プレイの人は話の内容がよくわからないと思うので、ここは読み飛ばしてもいいかもしれません。
で、自分も例に漏れず固定パーティなどを組んでいたわけですよ。【大迷宮バハムート】ってのを攻略するために。
このFF14、最高難易度のダンジョンはかなりキビしい作りでした。だいたいのボスに即死(もしくはほぼ即死)攻撃があり、それを8人のパーティメンバーが誰かひとりでも喰らっちまうともうほぼオワリ(今はどうなってるんですかね?)。
パーティ全員で一糸乱れぬ動きをして、タスクを1個1個クリアしていって、それを10分20分とか続けて、はじめてボスを倒せるのです。
途中で誰かがミスったらまた最初からやり直し。
ある日——FF14をプレイ中、自分はふと眠くなりました。
その時はたまたまパーティメンバーのミスが重なり、同じフェイズを何度も何度も繰り返していたのです。
人間て同じことを繰り返していると眠くなっちゃいますからね。
しかしハイレベルコンテンツの攻略中に眠ってしまうなど言語道断です。
誰かひとりでも欠けたら攻略は立ちゆかなくなるのですから。
で、自分はついに寝落ちしてしまいました。
そして数分後、ハッと気付いて言い訳を考えようとした瞬間、違和感を覚えたのです。
なんと、パーティメンバーが全滅することもなく、自分のキャラが普通に攻略をこなしているではありませんか。
ていうか驚いている最中も、自分の手は勝手にキャラを操作していました。愕然ですね。お前は誰なんだ? と。
なぜ眠っている最中もキャラを普通に動かせていたと断言できるのか?
FF14にはヘイトゲージというものがあるからです。
自分がどれくらい適切に行動していたかは、敵視ゲージを見ればひと目でわかるのです。ダメージを与えたり仲間を回復したり、とにかく【敵にとって嫌なこと】をするとこのヘイトゲージが溜まっていきます。
当然、寝落ちしてキャラが全く動いてなけりゃ、このヘイトゲージも溜まるはずがありません。
ところがですね、自分のキャラはヘイトゲージが溜まっていたんですよ。
絶対数分間は眠っていたのにもかかわらず(画面にプレイタイムが出るのでそれは見間違いようがありません)。
つまりこれは身体が覚えていたのです。
自分のキャラがどのフェイズでどのようなスキル回しをするのが最適なのか。
考えるまでもなく、身体が覚えていたのです。
習慣にするっていうのはこういうことです。
条件反射とも言いますね。
どんな人間でも経験さえ積めば必ずそれは習慣になり、意識することなく自然と体が動いてしまいます。
ゲームでも仕事でも肉体作りでも、それは変わりません。
◆ ◆ ◆
以上を論証として、物事を習慣にするのは【誰でもできる】と断言します。
最初は不慣れでおぼつかなくても、それを身体に叩き込んじまえばいい。あとは考えなくても身体が勝手に動いてくれます。
背筋を伸ばす座り方でも、踵を浮かせる歩き方でも、食事を選ぶ時の塩分・糖分・脂分のチェックも。
【やろう】と思うまでもなく自然と身体がそのように行動しています。
さあ、できそうな気がしてきたでしょう?
焦る必要はないんです。これは長期的なスパンの計画なんですから。半年や1年かけて身体に叩き込むのが習慣です。
習慣にするっていうのはそういうことです。そしてそれは誰にでもできることなんです。
ただやろうという意識さえあれば、
いずれそれは無意識で、自動で、身体が勝手にやっちゃってくれるようになってますから。
さあ今日から始めましょう。実際に誰でもできます。
毎日ちょっとしたことすら面倒くさがり、いつまで経っても習慣が身につかない人と。
毎日ちょっとしたことを意識して、いずれ習慣にしてしまう人と。
1日数時間の差が、数ヶ月、数年と積み重なっていけば、その差はとんでもないものになります。
片や、体脂肪率ン十パーセントのぶよぶよ。
片や、体脂肪率十数パーセントのスマート。
意識ひとつ変えるだけで、これだけ変わります。
さあ皆さんまずは意識を変えましょう。
前3章で書いたことを毎日ちょっとだけ意識して、毎日ちょっとだけ実践していくのです。
毎日数時間をだらけて過ごしたあとに、毎日数時間ジムで身体全体を鍛えるよりは、
ただ毎日数時間ちょっと意識して、生活をちょっと変えるだけの方が効率イイですからね。
人間ってのは毎日意識的に、定期的に運動しなけりゃいけないってなると、どうしても億劫になっちまう生き物です。
ですが【意識を変えるだけ】で身体が自動的に運動してくれるとなればどうでしょう?
最初の方は何をやるにも意識するのが鬱陶しいと思うかもしれませんが、【ただ意識を変えるだけ】ってのもやがて習慣になります。そうなれば意識なんてすることもありません。鬱陶しいなんて思うことすらありません。
その人にとっては【意識を変えるだけ】。
それだけで相当量の運動をこなしていることになるのです。
そして身についた筋肉が、勝手にカロリーを消費してくれる。
いつの間にやら贅肉とは無縁のボディを手に入れているのです。
苦労せず、楽して健康になるにはどうすればいいのか?
ただ毎日ちょっとだけ意識を変えればいいのです。それが習慣化するまで身体に馴染ませりゃいいのです。
それだけです。
なにも難しいことはないでしょう?