表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/7

食生活はどんな感じ?:食べる——ここでプロテインをベタ褒めしておけば将来スポンサーとかになってくれかも? とか思いつつ

 別にプロテインは必須ではありません。

 いやまあたしかに便利なんですけどね、プロテイン。実際ある程度の期間はシャカシャカシェイクして飲んでましたとも。


 これは人体構造の話なんですが、人間ってタンパク質を1度に吸収できる量って決まってるんですよね。自分の体重から割り出せたと思うんですけど、詳しい数値はうろ覚えなんで、みなさんは目の前のマシンで検索を。

 なので、夕飯を食べたあとで追加のプロテインをキメる——とかはたぶん意味がありません。そのタンパク質は吸収しきれずに体外に出ていっちゃいます。


 まあメシを作るのが面倒くさいor作ってくれる人がいないなら、プロテイン便利ですよ。


 ただ自分の場合は料理が趣味ってのもありまして、少しでも楽しく身体を作っていければいいなーと思っている次第です。

 本作の趣旨はあくまで一般人として健康的な肉体を手に入れることです。

 ボディビルダーとか相撲取りとかのスーパー筋肉を手に入れたきゃこんなヌルい運動をしている場合じゃありません。


 まあただ、99%の人間にとってはこれくらいの運動でもそこそこの筋肉が手に入るんですよね。

 だからドカ食いとかはしなくてOK。


 一般人は一般人らしく普通の食事を心がけましょう。

 某ラーメンを毎日がっつり脂マシマシで食べるとかは栄養的にひかえた方がいいかと思いますが。


 ◆ ◆ ◆


 さて当然ですが、人間ってのは毎日食わなけりゃいけない生き物です。なので健康を保ちたきゃ料理は必須です。

 だって、そこらの外食産業はあなたのことなんて知りませんから。カネをもらえば商品を売るだけ。あなたの健康面なんて誰も気遣ってくれません。たとえあなたが糖尿病で足が壊死しかけているとしても、お店はあなたに高カロリー食品を売るでしょう。


 だってそれが商売なんですから。

 なので自分の健康は自分で管理するしかないんです。自分のことを気遣ってくれるのは自分か、もしくは家族しかいません(可愛い幼なじみが毎日ご飯作ってくれる? それはファンタジーですね……)。


 で、運動と同じく、料理だって義務や強制だと思っていると、段々嫌になってきますよね(まあ実際食わなきゃ死ぬってのはおいといて)。


 なので日々の料理も楽しんでする方がいいのです。

 ですがさすがに料理を【ただ座るだけ】とか【ただ歩くだけ】とかと同じように習慣化させるのは難しい。どう頑張っても準備から後処理まで時間かかりますし、苦手な人はホント苦手でしょうから。

 なので単純化してしまいましょう。


 自炊でも外食でもコンビニ弁当でも、食事内容は何でも構いません。何でもいいから、食事をする上での必要ポイントをわかりやすくまとめてしまうのです。

(ただあくまで単純化なので、その人の好みによっては必要な栄養素が足りないという場合も出てきますが、さすがにその辺は各自微調整を)


 肉体作りで重要なのはなんといってもタンパク質。食品の栄養欄でこれを見る癖を付けましょう。買う時は何をおいてもタンパク質。これを習慣にしてしまうのです。

 あなたが活字中毒者なら造作もないことです。そうでないなら……まあがんばって。


 あと要注意すべきは【塩分・糖分・脂分】です。

 現代人なら、よほどのことがない限り塩分は足りているはずです。真夏の炎天下に出ない限りは。猛暑日に外出する時は、塩の小瓶を持ち歩くくらいでいいんですけどね。


 糖分も、よほどの運動量でない限り足りているはずです。この辺はさすがに個々人で事情が違うでしょうから、各自調整を。

 塩分も糖分も、まあそこまで神経質になることはありません。ちょっとくらい摂り過ぎても大したことにはなりませんから(継続的に摂り過ぎだとさすがにヤバい)。


 問題は脂分(脂質)です。これが実に厄介。

 だって脂ってうまいですからね。

 第6の味覚といえば日本では【うま味】ですが、肥満大国アメリカでは【脂の味】です。人間は本能的に脂分を旨いと思っちまう生き物なんです。


 肉から滴る脂の香りに抗える人間などいるのだろうか。いや、いない(反語)。

 セーブしなけりゃ摂り過ぎちゃうのも無理はない。

 だから食いもんを買う時に脂肪分(脂質)だけには注意するのです。

 これが極端に高い食い物は意識して遠ざけましょう。


 最初のうちはいちいち成分表を見るのが面倒だなーとか思いますが、じきに慣れます。

 いったん習慣化しちまえば、あとは流れ作業のように脂質の高い食品をパージする人間がそこに居るでしょう。


 ただ脂質いくら以上を機械的に排除しろって言い切れないところが栄養の難しいところでして。

 なにしろ人間の体型は千差万別。

 身長190センチのガチムチ野郎と身長150センチの事務職女性とでは、必要栄養素がまるで違います。身長の高低、体重の軽重、男女の差……さらに女性なら妊娠中かそうでないかで、必要数値は全く違ってきます。


 なのでここでは断言できません。

 ここでズバッと言い切れたら爽快なんですが、個々人の差を無視して言い切れちゃうやつは詐欺師です。なのでここでは言葉を濁します。


 必要な栄養は人それぞれ。自分が言えることは、ただ摂りすぎちゃダメな栄養素を指摘するくらい。

 それが脂肪分・脂質です。

 塩分・糖分は運動してりゃある程度は気軽に消費できますけど、脂肪分というのは実に手強い。

 なのでどれくらいなら摂っていい、とかも断言できません。人それぞれです。


 ただまあ一般的に加工食品には脂質が多く含まれている傾向があります。なのでファストフードやコンビニ食で済ますことが多い人は、ちょっと意識して脂質を避けた方がいいとは言っておきます。


 ただそれだけだとアレなんでもうひとつ。

 小説家になろうとか来る人は、多かれ少なかれ【ファンタジー小説】とか読みますよね?

 がっつりは読まなくてもファンタジー系のマンガとかゲームとかなら少々……って人は多いと思います。


 で、ファンタジー系の小説やゲームでおなじみなのが、武器ですよね?(魔法もある? 知りませんね……)

 ファンタジー世界でも武器はなぜか日本刀ってのは定番ですよね?

 つまり小説家になろうに来る人ならかなりの確率で刀とか好きですよね?


 なので好きな日本刀で料理をすれば、苦労せず料理を楽しめるというわけです。

 日本刀で料理と言っても別に『刀のサビにしてやるぜ』とか『貴様をバラしてくれるわ』とか物騒な意味ではありません。


 普通の料理のことです。

 まあ現代日本で日本刀を所持するってのはなかなかハードルが高いものです。

 ですが、日本刀とほぼ同じ製法でありながら、わりとお手軽に手に入るものがあります。


 それは包丁です。

 100円ショップで売ってるような万能包丁じゃなくて、きちんとした鋼の包丁を使うのです。寿司職人目指すとかじゃないんですから、ン十万円とかの高いのじゃなくていいです。1万円くらい出せばわりと良いのが買えます。


 それすなわち日本刀(厳密には製法とか違うんですが、気分的には鋼の鍛造でほぼ同じ)。

 あのサムライと同じ刀を使って料理をするんですから、テンションも上がろうというものです(アガりますよね?)。


 で、ただ毎日の料理に使っていくだけじゃじきに飽きます。というか包丁変えただけじゃ栄養的に何の意味もありません。

 なのでここでも、飽きないように料理をやっていきましょう。

 料理を楽しむ、鋼の包丁を楽しむ。


 おそらくちゃんとした包丁を使った時、何に感動するかっていうと、

【トマトがスパッと切れる】

 とかだと思うんですよ。

 これはトマトじゃなくてもキャベツやピーマン何でもOKです。今まで刃が入らなかったら滑っちゃったりしていた食材どもが、スパスパザクザクいけちゃう快感。


 で、人はよく切れる刃物を手にしたら、次はその切れ味を試してみたくなるものです(辻斬りとかそういうのはダメですからね?)。

 切れ味を試すのに1番手っ取り早いのは【薄切り】じゃないでしょうか。

 大工の世界でも、(かんな)の腕前を試すのに木材をいかに薄く削り取れるかという【薄切り大会】があるというじゃありませんか。


 なので料理をする時にもセルフ薄切り大会を開くのです。主催:自分、観客:自分(と家族)ていう随分小規模な大会ですが。

 個人的なオススメとしてはトマトとキャベツですね。


 適当な包丁だと皮で刃が滑ってなかなか切れないトマト——これが驚くほどヌルッと刃が入っていって、スゴい薄く切れます。感動です。

 適当な包丁だと表面で刃が滑ってどうしても分厚くなっちまうキャベツの千切り——これが驚くほどスルッと刃が入っていって、薄くサクサク切れます。感激です。


 このように、トマトとキャベツで鋼の刃物の切れ味を堪能するのです。

 食材はあとでスタッフがおいしくいただきました——のノリで自然と野菜が摂れます。

 トマトとキャベツには要注意栄養素の【塩分・糖分・脂分】なんて(ほぼ)皆無ですからね。いくら食っても(ほぼ)害はない。

 キャベツなんて4分の1カットのさらに半分くらいをザクザク切れば、それだけでもうパスタ皿にてんこもりってくらいの分量にはなります。

 こっちで腹を膨らまして、高脂質高カロリー食品の入る隙間を減らしてやるのです。


 鋼の包丁で料理をすることでサムライの気分を味わい、鋭い切れ味を堪能する。

 その切れ味に取り()かれて『もっと野菜を薄く切ってしまいたい』と魅了される。

 鋼だからほっとくと錆びちゃうし切れ味も落ちちゃうけど(それでも適当な万能包丁とは雲泥の差)、月イチくらいで軽く研げばまた元通り。某モ○ハンだと一瞬で終わっちまう【研ぎ】も実際はこんな手順をふむんだなあ……と感じ入るのもまた一興。


 料理という必要なことをやっていたら、いつの間にか健康になっているのです。


 苦労せず、楽して健康になるにはどうすればいいのか?

 ちょっと意識して【塩分・糖分・脂分】を遠ざけて、あとは鋼の魅力に取り憑かれて野菜の薄切りチャレンジをしていればいいのです。

 それだけです。

 なにも難しいことはない…………とは言い切れませんが、専属のシェフやフードコーディネーターを雇うよりはお手軽でしょう?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ