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狙撃犯逮捕




総理大臣が撃たれた場所にやって来ている。

空港内に大型ヘリを着陸しての移動の為、歩いても20分程度で空港出口に辿り着いた。


南雲は弾丸をビニール袋から出して見ていたが、諦めたように小林に渡した。


「時間が経ち過ぎた。匂いが全く見えない」


小林は弾丸を握り締めて、目を瞑ってジッとしている。


「分かった。セルトンビルの20階から撃っている」


担当職員に住所を言って、皆が乗り込むと車が走り出した。

俺も小林が見た映像を見て、サイコメトリーの凄さを実感している。

その映像は鮮明で、ビルに入る風景から部屋に入って、準備する光景まで犯人の眼線で見た映像だった。


総理大臣が来るまでジッと無線に聞耳をたてていた。

そして構えてジッと一点を見続けて、頭に狙いを定めて引き金を引いた。

それは距離的に長い距離だったが、風を計算した狙いだったが、鳥にかするように当たり弾丸がずれてしまった。


男は舌打ちをして、SPによって視界が遮られてその場を去った。

男は風を見る能力があった。風の強さや風向きも見えていた。


俺自身もその風を見て、驚愕したのだ。




そのビルの部屋に入ると、小林は犯人が触った家具や窓を触って回っている。

部屋には遺留品は無く、小林は考えあぐねていた。


南雲はジッと床を見て、「こっちだ」と言い放ち歩き出した。

南雲は靴跡に残っていた匂いを見ていた。

そして向かった先は非常階段で、犯人の匂いが下に続いていた。


丁度防犯カメラも無く、犯人の入った経路もこの非常階段だった。

そして、幾つかの防犯カメラは前日に故障をしていた。

小林が手すりに触り「そうか、スマホで失敗したことを伝えている」


そして掛けた電話番号を担当職員に伝えた。


そしてどうやら地下鉄を使って、ここから離れたようで後を追うことは出来なかった。




電話を掛けた相手のスマホも、最後の位置情報をくまなく探して壊れたスマホが発見。

指紋も綺麗に拭き取られて、データも完全に物理破壊されていた。


小林はそのスマホを握り瞑想している。


「分かった。野党の鹿島《かしま》議員の第1秘書の杉山健二《すぎやまけんじ》が持ち主だ」


早速、ジバによって逮捕されて、俺達の前で黙秘している。

どうやら俺の番のようで、男の目を見詰めて質問をする。


「犯人は何処にいる」


「場所は知らないが、このスマホに掛かって来る予定だ」


「この事件の張本人は誰だ」


「鹿島先生です。×国の陽動作戦でテロ集団が密入国する予定です」


「こいつ、本当のことを言っているのか?こんなに喋ってどうするんだ」


「本人も理解していないでしょ」


「そんな物なのか催眠て・・・」


「それでどうやって犯人を捕まえる」


「電話を待ちます。そして犯人と会う約束を取り付けて、現場で捕まえれば良いでしょ」


「そこまで出来るのなら待とう。あんたは犯人逮捕の人を集めてくれ」


早速、担当職員は何処かへ連絡をしている。




そして俺が上手く操り、約束を取り付けた。



江戸川区のなぎさ公園で待ち合わせをしている。

杉山はベンチに座り、その前のベンチに俺と赤城奈菜が座っている。

今でも目を見詰めて催眠がとけないようにしている。

離れた位置に座る南雲と小林は、ラジオを聴く振りをして無線を聞いている。


もっと離れた位置に捜査官が、固唾を飲んで待ち続けていた。


女性が俺の横を通り過ぎた時に、


「赤城さん、こいつが狙撃犯だ!」


赤城はすぐに動き、奴の手を掴んで捻った。

奴は捻られた方向に回転しながら、片足を蹴り出した。


赤城の腕には、特殊な腕カバーが装備されていて、左の腕でその蹴りを防いだ。

南雲と小林も駆け寄ったが、手出し出来ない状態。


遠くの捜査官は必死に走って向かっている途中だ。


男も相当の使い手らしく、攻防が続いたが男が振返った瞬間に催眠を掛けた。

その瞬間に男は気絶して倒れた。


「邪魔しないで、もうすぐ勝てたのに」


俺は怒られてしまった。

南雲は手錠を取り出して、後ろ手に手錠を掛けた。


その日のうちに鹿島議員は緊急逮捕されて、テロ集団の密入国の場所と日時を自白。

それは今日の22時の佐渡の沖合いで、海上保安庁の巡視 船と自衛隊の護衛艦が待ち構えて居た。


そしてすぐに見つけ出された船に警告。

しかし、向こうの船が機関銃を撃ち出したのだ。

護衛艦に弾丸が当たり火花が散って激しい撃ち方だった。

見つかって捕まるぐらいなら、死を覚悟の行動であった。

自衛隊も応戦する形で発砲、相手の船は海の底へ消えてしまった。

沈む前に、×国の言葉で救援を呼びかけたが、それに反応する事無く逃げ続けて沈んでいった。


結局×国の関与がうやむやに成ってしまった。

そしてどんなテロを仕掛けようとしたのかも不明のままだった。

鹿島議員の話だけでは、証拠として弱く物的証拠が少なかった。




※略称:SP セキュリティポリス

日本の警視庁警備部警護課で、要人警護任務に専従する警察官を指す呼称である。


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― 新着の感想 ―
[一言] 中でなければ韓か 状況的には後者かな? なら北ぢゃね? 例の件もあるから中は動く筈がないし 韓なら二国間の隔たりを深めようと北はする。
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