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ハゲタカ




誠黒ダンジョンのメタルワームゾーンを抜けて、1時間は経過しただろう。

それは突然に脳内に響く警告音だった。

その方向を見ると高い山がそびえ立っていた。

それ程このダンジョンは広かった。


そして向かって来るのは鳥だ。それは徐々に姿を大きくしてゆき。

そしてその正体を現した。

頭が2つもあるハゲタカで全長10メートルもあり、翼を広げた状態は25メートルあった。

そのハゲタカが突然に黒い黒煙を吐き出した。

目の前は黒く覆われたが、一瞬で魔法陣の盾が現れて防いでくれている。


それでも黒煙は盾を覆いつくそうとするが、盾から発せられる放電によってことごとく阻止させている。

ようやく黒煙が薄まり視界が見えるようになると、周りの従魔らも魔法陣の盾によって防がれていた。

でかいリップは、その体に合わせて魔法陣の盾も大きい。

スライムらは小さい為、魔法陣の盾も小さい。


「俺から5メートル内で留まって攻撃をしろ」


一斉に攻撃しだした従魔らも、ハゲタカの回復力が勝っていてダメージの蓄積にもならない。

ハゲタカも黒煙が効かないとしると、翼を羽ばたかせて突風を発生させて吹き飛ばそうとする。


必死に踏ん張る従魔らをみて、俺は【暗黒球】は発動。

ハゲタカの体に食らい付き、ハゲタカは羽ばたくのを止めて、回復に必死になっている。

1分が経たないうちに更に【暗黒球】を発動して追い打ちを掛ける。

突風から解放された従魔らも攻撃に参加。


俺は何度も【暗黒球】を発動をし続けて、従魔らの協力でハゲタカを消滅させることが出来た。

俺のMPも半分まで減らしていて、地面に座り込んだ。

リップが魔石1個とカード2枚を持ってきている。

魔石は黒魔石で10センチ程の大きさだ。

魔石とカードを受け取り、高級魔石を従魔らの数だけ取り出して与えてゆく。


『親分、ありがとう』


『早くおくれ、親分』


『エヘヘヘ、いただきます』


『はやく、はやく』


カードは黒ブレスカードとメタルⅥカードであった。


黒ブレス


黒いブレスを出すことができる


・  ・   ・   ・   ・ 


メタルⅥ


硬く軽い金属で超回復する

気力で自由に動き回れる


黒ブレスを持って念じた。

カードは消えることもなく存在。

もう1度やってみたが同じだった。

俺ではダメみたいで、これを効果的に使えるのはグフしか居ない。


「グフ、こっちにおいで」


『何ですか?・・・』


不思議そに首を傾げている。


「グフに新しい攻撃方法を与えられるかも」


『え!ほんとう』


カードグフにかざして念じる。

グフはふわりと光り習得出来たようだった。

そして徐々に体が2倍になってゆき背中の翼も4枚になっていた。

グフは進化したのだ。


『おおお、ほんとうだ』


グフは俺に向かって何度も頭を下げて、感謝を行動で示している。

俺の背丈より大きくなったグフ、空高く飛び回りそのスピードも凄くアップしている。


『親分、試して来るね』


そう言って飛んで、2キロ離れた所で習得したばかりの黒ブレスを試している。

そこにはメタル系の魔物がいたのだろう。

又も体をピカリと光らせてレベルアップしている。

そして地面の魔石を食らいだした。


そして戻って来た時には、両足に掴んだ魔石を従魔らに振舞っている。


『グフ、これ食べてもいいのか?』


『進化のお祝いだよ。食べて』


『グフ、美味いよ』


『ありがとうね』


何だか微笑ましい風景だ。

どうやらカードは1枚もない、もしかして忘れたのか?


俺は一気に疾風のブーツで空を疾走して、黒ブレスが放たれた位置に辿り着いた。

やはりカードはあった。

メタルⅡカード11枚とメタルⅢカード14枚も落ちていた。


従魔らにとってカードより魔石なのだろう。

カードホルダーへ1枚1枚収納していると、後を追うよに従魔らがやってきた。


『親分、何してるの』


「グフが拾い忘れたカードを集めてたよ」


『親分、ごめん。この足では掴めなかった』


「そうだったのか?そんな時は俺に言うんだぞ」


『わかった』





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― 新着の感想 ―
[一言] 親分最近ガミガミ言わなくなったな…
[一言] グフ、優しいね。
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