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リップの誕生




スマホのアラームがうるさく鳴り響く。

うるさいと思いながら手を伸ばすと何かが違う。

ゴツゴツとした地面の感触が伝わり、あ!そうかダンジョンに居る事を思い出した。

上体を起こして、周りを確認。

スラとライムが近くに居て心配そうに見ている。

足に触れるこの感触は、足元に何かがある。

何だろうと起き上がるとカードと魔石が乱雑に置かれていて、手で取って確認。

なんとフローディアカード10枚と木の実カード11枚。

そして見たことも無い赤く大きな木の実カードがあった。

このカードは何なのか分からない。見た目は毒々しい木の実カードだがカードホルダーに入れ保留。


木の実カードを1枚1枚収納すると、10枚で突然変化して1枚のカードに成った。

不思議に思いながら取り出して確認。

普通の木の実は1センチの大きさだが、このカードは3センチ程の大きさに木の実が描かれている

この木の実の効果はどれ程の効果が有るのか不明だが、自分自身で試すしか今のところ効果の確認が出来ない。

大きな木の実カードを具現化させると、生唾をゴクリと飲み込み、恐る恐る口の中に放り込む。

しばらく噛むと、味はカシューナッツと同じ味がして美味しい。

そして体が光りだした。


「ステータスオープン」


青柳誠あおやぎまこと


Lv10


HP100+50

MP50


STR5 VIT3

DEF3 INT4

DEX4 AGI5


固有スキル

カードマスター

カード化・カードホルダー・従魔


魔法スキル

黒魔法


攻撃スキル

スラッシュ


支援スキル

魔物探知


なんとHP100だったのが+50が追加されている。

ネットでは通常木の実で+1だと書き込まれているのに、50倍の効果を表している。

これを単純に値段換算すれば5千万円にもなってしまう。

実際はどうなるか、ギルドオークションに掛ければもっと高くなる可能性も考えられる。

上級冒険者は皆、レベルが上がり難くなりそれに代わる強さを探し求めている。

その1つが木の実で、その為値段が高くなり買い取っているのも上級冒険者が大半。


ドキドキしながら、次のフローディアも同じく1枚1枚収納。

そして1枚のカードが誕生。

取り出して見ると、チューリップの赤い花が大きく描かれて、大きな根が4本と細い根が10本も描かれている。

それと大きな葉が4枚。このまま見ていても仕方ない。

カードを放り投げて、具現化するイメージをする。

現れた花は高さ2メートルで4本の大きな根を使って歩き回っている。

コイツにも名を付けないと・・・


「お前の名は、リップだ。理解したなら返事をしろ」


細い根を振りながら、返事をしている。

そして大きなチューリップの花を上下にして喜びを表現。


俺はその時、見てしまった。

あの花の中に鋭い歯がすりおろし器状に並んでいた事をハッキリと見た。

俺は想像した映像を振り払う様に、首を振って忘れることにする。


その時に腹が鳴り空腹だと感じ、携帯食をむさぼる様に食べて、水もゴクゴクと飲み干す。


階段で物音がするので見ると、ピーとキーが帰って来た。

ピーは俺の前で、又ポロポロと吐き出した。

魔石と木の実カード12枚とフローディアカード2枚。

木の実カードをカードホルダーに1枚1枚収納すると、大きい木の実カードが誕生。

これは時期を見て、ギルドオークションに掛けよう。

凄い妄想が頭の中を駆け巡る。



村の冒険者は6階層と7階層で戦っているハズなので、4階層はピーとキーのコンビに任せるのも良い。

俺らと一緒の時より、討伐数も多いしカード化させる率も高い。


「ピーとキー、お前達は上で好きなだけ戦って来い。分かったな」


2匹は跳びはねて、階段をトントンと跳ねて行ってしまう。

よっぽど4階層が気に入っているみたいだ。


残った従魔に向かって、


「今日は5階層で戦うぞ」


リップだけが根を振って反応するが、スラとライムの反応が薄い気がする。

どうやら転がっている魔石が気になるみたいで、もしかしたら食べたいのか?


「食べたいのなら食べていいぞ」


言った瞬間に魔石にとび込み食べだしている。

リップも細い根で掴み食べている。

今後、魔石を食べさせる方向で考えないといけない様だ。

もしかして、ピーとキーも食べていたのかもしれない。

その為、4階層へ行きたかったのか?




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