サバンナ地帯
この階層は何なんだ。
サバンナのような風景が続いている。
そしてメタルなボディの牛系タイプが、50体も群れをなして襲ってくる。
頭に生えた2本の角で俺の腹を刺そうと、全身で飛び跳ねて向かってくる。
俺は右にかわしてすれ違いに、雷撃野太刀で首を斬り落とした。
左ではキーが雷撃を広範囲に落として、30体近くを始末している。
ツタは次々とツルで締め上げて5体を絞殺した。
そして3体を槍で突き刺して、仕留めた。
ピーは火炎で10体を跡形もなく溶かした。
スラは既に2体を溶かし、ライムも1体に襲いかかり始末していた。
残りの1体を始と仁助らで消化し始めている。
ここでドロップしたのはメタルⅡカード4枚とエランドの槍カード1枚だった。
この魔物の名はもしかしてエランドか?
エランドの槍
STR+5
DEX+5
このカードを具現化させると、ツタがサササと寄ってきて目の前にもぞもぞとしだした。
槍の形状は、真直ぐな槍先の片方に鎌が横に飛び出して上向片鎌槍。
鎌部分で相手を切るよう出来ていた。
「欲しいのか?」
『もちろん欲しいぞ』
素早く2本のツルが催促してくる。
そのツルにエランドの槍を置くと、素早い動作で天高く突き出して自慢している。
ただしリップ以外は、関心がないのか見ていない。
なにやら地面に振動が伝わる。
その方向には、土煙が舞いメタルボディの巨象の群れが見えてくる。
100頭近くの数は見ていて圧倒される。
「今度の敵はでかいぞ、それに数も多い」
『ほんとだ、おらっちよりでかいぞ』
俺の雷撃野太刀で胴体を斬ったが、みるみると回復して傷口がふさがる。
これはやばいと電撃に切り替えて攻撃するが、一瞬動きが止まるが対してダメージを与えていない。
他の従魔らも同じだが、スラの消化する攻撃は効果を発揮している。
その中でピーの火炎が威力を発揮して、1頭を溶かし切って、また1頭を溶かし始めている。
「キーもライムも相手に取り付き、消化する方法で倒せ」
『親分、分かったよ』
『OK』
俺の指示に従い、キーもライムも巨象に跳び付き消化して、数を減らしつつあった。
俺も【炎のブレス】を手からを放出して、巨象に攻撃を仕掛けた。
巨体を燃やしながらも向かってくる巨象に、疾風のブーツを使って空へ回避。
鼻先を徐々に溶かし、次第に巨体も溶け始めている。
やはり火魔法より火力が凄い。
ツタやリップは巨象の足をツルや根でまとわり付き、横転させては次の巨象を倒し始める。
始や仁助らも倒れた巨象に跳び付き消化して仕留める。
そして手にしたメタルⅤカード9枚。
メタルⅤ
硬く軽い回復する金属
この金属、なにやら凄そうな能力をもった金属のようだ。
鑑定をそのまま信じれば、傷ついても回復するのだろうか?
そんな金属で武器や防具を作れば、傷ついても曲がっても回復してくれるのだろうか?
それが現実なら破壊不可能の武器か?
それか防具が出来上がると妄想にふけってしまう。
しばらくしてサバンナの野生犬リカオンの群れが、遠くの方から取り巻くようにやってくる。
俺はテレビで見て知っている。捕食動物でもっとも成功率が高いのがこのリカオンだ。
一気に襲うのでなく、こちらの実力をうかがっている。数は50体ぐらいだ。
しかしこっちには、空から攻撃するアイやグフがいる。
地上では従魔の攻撃を上手くかわしているが、空からだと無防備に姿を晒すことになる。
今でも光線に打ち抜かれたリカオンが数体がいる。
グフは従魔の攻撃をかわした瞬間を狙って風の刃で倒している。
すでに20体まで数を減らしても諦めずにいる。
俺は【暗黒球】に強く念じて相手の動きを阻害するようにと願って放つ。
リカオンの足を一瞬で消し去り、20体は地面に転がって身動きできない。
そこへ従魔らが襲い掛かる。
メタルⅡカードを11枚も手に入れられた。
そして知恵の実カードを1枚を新たに手に入れた。
知恵の実
INT+10
INTが+10も上がれば、充分に始らスライムは話せるだろう。
俺がそんなことを考えいると、足元に仁助がもぞもぞと近づき仰ぎ見ていた。
「仁助、分かっているのか?」
ぷるぷると体を揺らして答えてくる。
俺はそれを信じてカードを具現化してみた。
青っぽい実があらわれて、仁助の体に載せてやるとじわじわと消化している。
『お、親分、あり・とう』
おお、片言だが話している。体をなでてほめてやる。
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